ミッドナイト念仏in御忌

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京都一のトランスイベント?かもしれない、総本山知恩院(京都市東山区)が毎年行っている『ミッドナイト念仏in御忌』というものをご存じでしょうか。あまりにパワーワードなこの響き。お寺でクラブイベント?と思わず疑問を持たずにいられません。ネットでも度々話題に上っているので、今回参加したことがある人からの体験談および知恩院には開催詳細を聞いてみましたよ!

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■関西のクラブシーンでは有名だったらしい

今回お話を聞いたのは、かつて関西のクラバーだったAさん。京都在住の友人に誘われて『ミッドナイト念仏in御忌』に足を運んだのは過去に2度。そのときは現在のように参加者が1,000人を超えることはなかったそうですが、既に関西のクラバーたちの間では「やばいイベントがある」と有名だったそうです。

■「ミッドナイト念仏in御忌」って何なの?

『ミッドナイト念仏in御忌』とは浄土宗の開祖である法然上人がお亡くなりになられた日を期して行われる忌日法要の一つ。知恩院では4月18日から25日の間、各法要が行われます。当然クラブのトランスイベントではなく、ごくごく真面目な催しで、お酒を飲んでどんちゃん騒ぎをしたりする類の集まりではありません。

しかしながら、木魚を叩きながらお経の声音に身を委ねていると、たちまち日常から切り離されトランスしたような感覚に浸ることができ貴重な体験ができるのだそうです。年々参加者が増え、2015年は土日と重なったこともあり過去最大の1,800人が参加。そして、昨年は1,146人が参加しています。

■どんな催しなの?

催しが行われるのは国宝にも指定されている知恩院三門。普段は公開されておらず、あまりに美しい仏像や天井画などが近くで見られるだけでも荘厳な気持ちになることができるそうです。そんな神聖な場所で夜8時から翌朝7時まで、ひたすらお経を唱えながら木魚を叩き続けるというのがこの催しの主たる行事。

知恩院にも聞いてみたところ「近年参加者が非常に多いために、混み合う時間帯は三門周辺に順番に並ぶ形になると思います」とのことで、今年もかなりの人出が予想されるそうですよ。

入出は個々人の自由。入った後は小さな座布団の上に置かれた小さな木魚の前に座ってバチを持ち、僧侶が叩く大きな木魚(横幅1mほど)の音に合わせて叩くのだそう。その際に「南無阿弥陀仏」と唱えながら叩くというルールもあるようです。大きな木魚も順番で叩くことができますが、非常にバチが重いことと全員が叩く音の指標となるためにかなりの緊張したんだとか(Aさん談)。

■参加するとステッカーがもらえる

そして、この催しのおもしろいところは何と言ってもクラブイベントで配布されるようなステッカーがもらえるところです。
Aさんが参加した年は、記入したアンケートの中に「ポックマ」(ミッドナイト念仏のイメージキャラクターである木魚を叩くクマ)の欄があり、それにチェックを入れると缶バッジとステッカー数枚が貰えたそうです。
知恩院にも確認したところ、今年もステッカーは配布予定だそうですよ!

「クラブイベントのノリで参加したものの、結局長い時間参加して心が浄化されちゃいました」と語るAさん。

もちろん決してクラブイベントではなく、あくまで大真面目な催しであるので、三門の中でのスマートフォンや携帯電話の使用や無断撮影、私語で周りに迷惑をかけること、泥酔状態で参加することはご法度です。
素晴らしい空間で他では味わえない上質なトランスを味わってみたい人は、ぜひ今年も4月18日に知恩院三門に足を運んでみてくださいね!

■4月18日 ミッドナイト念仏in御忌
日時:4月18日(火)午後8時 〜 4月19日(水)午前7時
場所:知恩院 三門楼上
受付:随時・出入り自由・無料

・画像提供:総本山知恩院/Aさん

(大路実歩子)