元セックス・ピストルズのジョン・ライドン、トランプ米大統領擁護発言で物議

写真拡大

 2017年3月27日(現地時間)に英TV番組『グッド・モーニング・ブリテン』に出演した元セックス・ピストルズのジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)が、トランプ米大統領について「見ていると楽しい」、「友人になれそうだ」などと擁護する発言をして物議を醸した。NMEが伝えたところによると、彼は翌日のヴァージン・ラジオとのインタビューでも弁解するどころか、米国民はトランプ大統領を支持すべきであるとの持論を展開した。

 彼は、「自分の発言が誤解されるとは思ってなかったよ、俺ははっきりと物を言うからね。アメリカには新大統領がいるんだから、彼のことが好きだろうが嫌いだろうが支えなければ国が崩壊してしまう。物事をうまく運ばせないと」と発言し、トランプ大統領への批判を「バカげていて間違っている」と一蹴した。

 「彼は深刻な金銭問題やビジネス面の利害関係を抱えているから世間の興味は尽きないんだろうけど、彼に人種差別主義者のレッテルを張るのは間違ってる。それを示す証拠が一切ないわけだから、それが見つかるまで俺は堂々と間違ってると言い続ける」と彼は主張した。

 彼はさらに、「過去に自分もそうやって非難されたことがやたらとあって、あれは聞いてるのも耐えるのも本当に辛いんだよ」と過去に人種差別発言を告発されたことに触れた。「正しいのかどうかまず確かめろってんだ。左派政治にはひどい態度が蔓延してて、証拠もないままそうやって簡単に相手を非難できる権利があると尊大にも思い込んでる。でもやめとけ、俺の世界では事実が必要だから」と不満をぶちまけた。

 ライドンが話しているのは、2008年に起きたブロック・パーティのフロントマン、ケリー・オケレケへの暴行事件のことだろう。当時オケレケが声明文を出し、バルセロナの音楽フェスティバルのバックステージでライドンとその一行に「お前の問題はその黒人的な態度なんだよ」などと侮辱され、暴力を振るわれたと告発した。事件には多くの目撃者がおり、オケレケを助けようと割って入った別のバンドのメンバーも巻き込まれたとされている。当時オケレケは、「ライドンほど尊敬されていて聡明な人だったら、人種を問題にしたり、そのような狭い考えを持った人と付き合ったり、けしかけるような愚かなことをすべきではない。自分が敬服していた人物がそんな偏見を持つ人だったことは残念だ」とコメントしている。

 9年前の事件を自ら蒸し返したことの影響についてライドンは、「これから1週間半くらいはメディアと呼ばれてる廃品業者が俺のことを人種差別者と呼び続けるんだろう。本当にくだらない話だ。俺の孫たちがまた混乱することになるだろうね」と嘆いた。