大阪で熱演するCODE-V

 ソルが兵役から復帰して6人の“完全体”となった韓国出身のダンス&ボーカルグループ・CODE-V。3月19日・20日、大阪と東京を舞台に6人で初となるワンマンライブ『CODE-V SPRING LIVE2017〜宇宙NO.1イケメンが帰ってきた!〜BEST SIX STARS〜』を開催した。“六人六様”の美しい歌声、激しくも統率されたダンスパフォーマンスを披露すると、6人の雄姿を待ちわびていたファンからは歓声と興奮の声。3月22日には初のベストアルバム『CODE-V BEST〜ROKUTOUSEI〜』をリリースし、ナロのソロミニアルバム発売などユニット活動も本格化してきたCODE-Vが、新たなステージへの幕明けを告げたワンマンライブ。19日、大阪の松下IMPホールで開催された熱狂のステージをレポートする。

CODE-V

 午後3時の開場を前に、ファンは長い列を作った。入口すぐに飾られたメンバーの写真や造花をカメラに収めるファンは年配客から若い世代まで幅広く、この日のコンサートを待ちわびていた様子。ステージ上のスクリーンには、CODE-Vの「V」マークが映し出される。開演の瞬間を測るかのように、ゆったりと回転。客席でスタンバイしたファンの期待を高めているかのようだった。

 そして開演の午後4時を迎えると、ステージ上のスクリーンには、CODE-Vの映像が流れた。懐かしい映像が次々に登場するたびに歓声が上がる。そして、ステージから白色の放射が客席に向かって伸びると、ファンは一斉に立ち上がる。薄暗いステージに静かに並んだメンバー。そして、「約束」のイントロが流れ、ステージを彩るライトが鮮やかに点灯した。

 待ちに待ったライブのスタートだ。ファンは体を揺らしながら「約束」のリズムに身をゆだねる。ルイの歌声は伸び、テフンは凛々しく、ナロはセクシャルに歌詞をメロディラインに乗せて歌い上げていく。「Addiction〜君なしには、生きられない」に入ると、ステージは情熱的な赤色に染まり、テフンのラップにオーディエンスも身を揺らす。「世界中が敵になってもきっと君を守りぬくから」では、ナロのソロが会場を席巻。並んだ6人の優美な佇まいが歓喜と興奮を運び込んだ。

 初っ端から激しいダンス曲を披露し、コンサートの開幕を力強く表現したCODE-V。MCに入ると、兵役から戻ったソルが力強く挨拶。「大阪のみんな、元気でしたかー。ただいまー。久々にみんなと会うと、何を言えばいいのかわかんなくなっちゃう」とステージに立ったピュアな心境を伝え、「最初から全力で踊ったり、みんなと会ったりすると…はんぱーないす!」とパフォーマンス。オーディエンスも待ちに待っていたかのように「ナイス!」と掛け声を合わせた。

CODE-V

 メンバー6人が“お決まり”のキャッチフレーズを叫びながら自己紹介。そのたびファンは歓喜の声で迎え入れる。そして、ソルは1曲目に「約束」を披露した理由を説明した。「『約束』には色んな意味があるんですけど、どんなことがあってもみんなのそばで歌いますっていう僕たちからの約束だった。今日の6人での初のワンマンライブ、だから1曲目で『約束』を歌いました」と語ると、ファンは拍手と歓声。そして、ナロは「もう一つの約束があります」と切り出し、「今日のライブを忘れられないライブにすることを約束します」と宣言すると、会場のボルテージは一気に最高潮に向かった。

 パフォーマンスに戻り、会場には「I Believe~Shooting Star」のイントロが流れ、ナロの優しい歌声が会場をけん引。ウシク、ルイのサビ歌唱でキュートな世界観に染め上げ、ビートを高めた。さらに、「One way love」では、ウシクとサンウが向き合い、無邪気な笑顔でステージ上の活気を表現。随所に掛け声やシンガロングが飛び出す。青く揺らめくペンライトが鮮やかな色彩を描き出し、会場を一体感で包みこんだ。

 そして、ルイは「ペンライトがすごくきれい。武道館で一番印象的だった。その記憶を思い出して、この6人でバラード曲を歌いたい」と告げ、ここからしっとりとした情感が胸に迫る楽曲を歌い上げて行く。伝統の気配が漂う「夕顔」では、6人が横に並び、スポットライトが順番に当たりながら丁寧に歌い上げた。

 「何度サヨナラを繰り返したら僕らは強くなれるの?」に入ると、歌唱するメンバーをクローズアップした映像が流れる。きらめく汗、ファンを見つめる視線に情熱とやさしさが入り混じる。続く「君といた夏」のイントロが流れると、客席からは「来たー!」の声が漏れた。ルイがセンターに立ち、穏やかなメロディラインを歌い上げる。CODE-Vの6人は、寂寥をにじませた歌詞に立ち上がる勇気をこめていた。

CODE-V

 MCに切り替わると、ソルが発言する。「君といた夏」は、自身が入隊するときにリリースされた曲であることを告げ、「PVを観て、ルイがこんなにイケメンだったかな。びっくりした」と率直にコメントすると、ルイは「照明が良かったの」とソルの″イジリ″を大人の対応で切り返し、会場を爆笑で包んだ。

 続けて“宇宙NO.1イケメン”がキャッチフレーズであるソルにちなみ、メンバーの“宇宙ナンバーワン”を紹介していく。すると、テフンが手を挙げた。「これは誰がどう見ても俺が宇宙ナンバーワン」と宣言し、「眉毛が多い」と自虐。会場が沸く中、ソルは「海苔かと思ったよ」とツッコミを入れ、ルイは「眉毛と眉毛がめっちゃ近い、仲良いの?」とテフンをイジり倒す。テフンは「皆さんだけですよ」と前髪を挙げて眉毛をクローズアップさせると、ファンから悲鳴にも似た歓声が挙がっていた。

 ナロはCODE-Vの“宇宙ナンバーワン”を紹介。「僕らはハーミニーをハモれるボーカルグループなので、皆さんの前では宇宙1位じゃないかと」と告げると、客席から「かっこいい」との歓声が届けられた。そして、メンバー6人は、6つの個性的かつ美しい歌声がストレートに耳に届くアカペラ歌唱を披露し、“ハーモニー”の魅力を存分に描き出す。続く「Song for you」では、他のアーティストの中でも「歌が上手い」ことで知られるというCODE-Vのファン(通称=ミラクル)との合唱を交えながら会場を大いに盛り上げ、CODE-Vは引き続いて「君がくれたもの」を情感たっぷりに歌い上げた。

 ウシク、ソル、テフンがステージを去り、ルイ、サンウ、ナロがステージに残った。昨年からユニットのライブも開催しているCODE-V。4月にはナロのソロ・ニューミニアルバムが発売されることが伝えられ、客席は大興奮。ナロは「忙しいなか、自分なりに一生懸命作った作品。もっともっと良い作品が作れると思う」と報告し、客席は沸いた。

CODE-V

 「次のステージも楽しみにしてください」と告げたルイ、サンウ、ナロがステージを去ると客席からは次の展開を予想できず、困惑の声も挙がった。ところが、暗がりのなかでソル、テフン、ウシクが立つと、ファンは意図を理解し始め、「Never Say Never」が流れると一気に熱狂へ突入。Tシャツなどラフな装いの3人が激しくたくましいダンスで歌い上げるなか、スクリーンには2年前にリリースされた同楽曲のミュージックビデオを流されていた。

 さらに、今度はサンウとルイがこの日のワンマンライブのために作ったという「出会った日から」を熱唱。ギターの激しい音がBGMとなり、椅子に座りながら爽やかな歌詞を美しく歌い上げると、続けてナロがステージに立った。4月26日にリリースされるミニアルバム『NASTY NALAW』に収録されるソロ曲「Without you-長い旅路-」をエネルギッシュに歌唱。ステージを左右に動きながらアグレッシブにナロの世界観で塗り上げる。再び6人が揃うと、激しいダンスとビートが天井を突き抜けるかのような「DANCIN‘CIRCLE」を持ってくる。「衝動」に移ると、ファンは大歓声。飛び跳ねながら大きな縦揺れを会場にもたらし、6人は一糸乱れぬ統率されたダンスを披露した。

 再びMCに立った6人。テフンが言葉を発するなか、ソルが手を膝につきファンは声援を送った。ソルは披露困ぱいの様子で、「戻ってきて一番、びっくりしたのは、CODE-Vはダンスが激し過ぎる」と苦笑いで語り、ファンの爆笑を誘う。ただ、ワンマンライブをここまで突っ走ってきたソルには、メンバーから「えらい」「素晴らしい」「感動した」と労いの言葉が掛けられた。

 話題は「Never Say Never」へ。スクリーンに映し出されていたミュージックビデオのなかのテフンが、いま目の前にいる姿と雰囲気が異なっていることにメンバーは続々とツッコミを入れた。テフンは「間違えないで下さいね。映像の人と同じですよ」と理解を求めつつ、「17歳のとき。でも今19歳ですから変わらないですよ。顔がいきなり老けて来た…」と自虐し、客席に大爆笑をもたらしていた。

CODE-V

 オーラスに近づくワンマンライブ。続けてCODE-Vはテンション高めの「Swing! Swing! Swing!」を持ってくる。軽快なサウンドに乗せて、メンバーはステージ上で楽しそうにはしゃぐ。ファンのなかにも激しく踊る人が見られ、最後はナロの投げキッスに客席は沸いた。さらに、「イントロ」。6人とファンはピンクのタオルを片手に振り回す。未来へ向かっていく楽曲を一体になって進んでいくと、CODE-Vを代表する春の唄「Spring Love」へ。ウシクが<胸が張り裂けそう〜♪>と歌うと、客席は<桜舞う頃♪>とコーラス。メンバーとファンによる“チームCODE-V”とでも言うような一体感を実現した

 ソルは「Spring Love」がリリースされた当時の記憶を引き出した。「この曲は僕が入隊して、ウシクとテフンが2人になってリリースした曲。頑張って歌う姿を見て、本当に感動したんです。(入隊は)心配だったんですけど、この曲を観て2人がこんなに早く成長したなと、心強かった。6人の声で歌うことができてうれしい」と率直な気持ちを語ると、ファンは万雷の拍手でソルを迎え入れた。

 ラストとなる「ROKUTOUSEI」の歌唱を告げた。3月22日にリリースされるベストアルバムに収録されるこの楽曲について、ソルは「六等星は人の目に一番見えない星。でも、明るくないから見えないんじゃなくて、遠いから見えない星なんです」と話し、「六等星というのは、自分たちに似ていると思って作った曲。みんなもそう思う時があると思う。この曲が皆さんに力になる曲になれたら。心を込めて歌いたい」とメッセージを届けた。

 優しい旋律が響く。スクリーンには星空が描かれた。サンウの美声がリードし、ウシク、ナロが引き継ぐ。サビへ向けて、6人は胸に抑えた思いを開放するように声を高める。エネルギーで満ち溢れ、人への優しさを凝縮させたような楽曲をファンもまた、心を開いて耳を傾けた。ルイの独唱の最中、5人は上段にポジションを移す。そこにルイも並び、最後の歌唱部分を気持ちの限り歌い上げ、ステージから去っていった。

CODE-V

 ファンは拍手を鳴らし、「CODE-V」と叫び続ける。まだ足りない何かを求めるようにアンコールの声を振り絞ると、「GO!」のハイテンションなイントロとともに6人は再びステージに舞い戻った。ファンは跳ね上がるように喜びを表現し、アゲアゲの調子が会場を歓喜で包み込んだ。

 歌い終わると、メンバーはそれぞれに感謝とこの日のワンマンライブの感想を語っていく。テフンは「皆さん、6人のCODE-Vを待っていたと思うし、僕も待っていた。今日のライブが楽しかった」と語れば、ウシクは「日本語が足りないかもしれないけど…」と語りながら、「こんなに素敵なライブが出来るのは、メンバー、スタッフのサポート、何より皆さんの存在が一番大事なことです」と感謝のメッセージを寄せた。

 さらに、ソルは入隊しても復帰を待ってくれたファンに感謝を伝える。そして、「入隊したのが昨日のことみたい。時間が早く過ぎて、夢みたい」との心境を伝えたうえで、「もっと全力でこの6人で行きたい。みなさんついてきてください」と呼びかけた。

 ナロは昨年、復帰。除隊するまでメモを付けていたことを明かした。「6人が揃ったら、『ROKUTOUSEI』という曲を作ってみんなで歌いたいと思っていた」とし、その願いが叶ったことを喜ぶ。そして、「6人の形の姿を見せたいし、1人としての活動が他のメンバーの道しるべになれるように、精一杯、恥ずかしくない活動をやっていきたい」と抱負を述べた。

CODE-V

 そして、ルイは昨年、自身とサンウ、ナロが復帰し、5人でのワンマンライブをおこなったことに触れ、「その時も楽しかったけど、何か足りないところがある」と感じていたという。ソルが戻ったことで「完全なCODE-Vになって、胸がいっぱい」との心境を明かす。そして、ナロと同じく入隊時にメモを取っていたとし、「『6人で行きたい』って。完全体の6人で色んなところで素敵な思い出を作っていきたい」とファンにメッセージを伝えた。

 最後にサンウは「入隊していた頃、『みなさんの健康』をメモっておきました」とファンに寄せていくと、客席やメンバーから総ツッコミを浴びた。そして、ファンへの感謝を伝えつつ、「初心を忘れずに、皆さんの前ですっと歌っていきたい」と誓いの言葉を伝えていた。

 CODE-Vがアンコールで選んだのは「今、伝えたいこと」。ナロは「歌詞に(3年後の未来でまた、この場所で笑いあおう♪〉というのがあります。いまその夢を叶えた。これからも一生懸命頑張っていく6人の姿を見せて行きたい」と話し、ファンへの強い想いがこもった歌詞と優しく胸に溶け込んでくる歌声に乗せ、名バラードの調べをしっとりと届けた。

 ソルは「3年間たくさんのことがあった。これからはずっとみんなと笑顔で前に進みたい」と話し、CODE-Vがこの日最後に選んだ楽曲「たからもの」へ。(ありがとうって君に伝えたい どんな場所にいても 僕らつながっているから♪〉。元気が溢れだす旋律のなかで、メンバーは残る力の限りに歌唱し、ファンは口ずさみながらメンバーの想いを受け止めていた。

 すべての歌唱を終えると、メンバーとファンで記念撮影。ソルは「何があっても乗り越えていく、それがCODE-Vなんで。CODE-Vについてこい!」と力強く宣言。ファンからの大歓声が巻き起こるなか、手を振りながらステージを去るメンバー。″完全体″となった6人による初のワンマンライブを最高の笑顔とともに締めくくった。(取材=小野眞三)

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