タイ戦のスタメン11人。それぞれの個人スタッツは? 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[ワールドカップアジア最終予選7節]日本 4-0 タイ/3月28日/埼玉スタジアム
 
 日本代表がタイ代表を4-0で撃破した3月28日の一戦を、日本の個人スタッツから読み解きたい(数字は全てAFC公式より)。
 
【シュート本数】
3本:久保裕也
2本:岡崎慎司、香川真司
1本:山口蛍、酒井高徳、吉田麻也、酒井宏樹、本田圭佑、宇佐美貴史
 
【枠内シュート本数】
2本:久保裕也
1本:岡崎慎司、香川真司、山口 蛍、吉田麻也、本田圭佑
 
 総シュートも枠内シュートも1位は久保で、57分には左足の豪快なミドルでチーム3点目を挙げた。続いて岡崎、香川、本田、宇佐美などアタッカー陣が並んだが、今最終予選でチーム最多の4ゴール挙げている左ウイングの原口はまさかのシュートゼロ。「けっこう裏に走っていましたけど、ボールが出てこなかった」と悔しさを滲ませた。
 
 
【チャンス創出数】
3回:清武弘嗣
1回:岡崎慎司、原口元気、香川真司、久保裕也、酒井高徳、森重真人、吉田麻也、酒井宏樹
 
 先発組はいずれも1回止まり。久保は2アシストと言っても差し支えないが、右サイドを突破してクロスを挙げて先制点を演出した8分のプレーは、香川がドリブルで敵をかわして生まれたゴールだったため、AFC公式では「決定機創出」にカウントされなかったようだ。代わって1位は、74分からの途中出場でトップ下に入った清武。CKから83分の吉田の4点目を含めて、短い時間で3度のビッグチャンスを作り出す及第点以上の活躍ぶりだった。
 
 
【ボールタッチ数】
吉田麻也:92回
森重真人:85回
酒井高徳:74回
山口  蛍:66回
酒井宏樹:65回
長友佑都:65回
久保裕也:47回
香川真司:44回
岡崎慎司:42回
原口元気:25回
本田圭佑:21回
清武弘嗣:21回
宇佐美貴史:5回
 
 前線よりも敵のプレッシャーが緩く、ボールをもらいやすいDFとボランチがTOP6を占める。前記した通りシュートゼロに終わった原口は25回と、ボールに触れる機会そのものが少なかったことが、はっきりと浮き彫りになっている。ボールタッチ数だけで言えば、66分に自身と交代した本田、74分に香川に代わってピッチに送り出された清武の21回と大差がない。
【パス本数】
吉田麻也:81本
森重真人:75本
酒井高徳:61本
山口  蛍:52本
長友佑都:41本
酒井宏樹:36本
香川真司:34本
久保裕也:28本
岡崎慎司:27本
原口元気:18本
本田圭佑:14本
清武弘嗣:14本
宇佐美貴史:3本
 
 
【パス成功率】
原口元気:88.9%
酒井高徳:85.2%
森重真人:84%
香川真司:82.4%
吉田麻也:81.5%
長友佑都:80.5%
山口  蛍:78.8%
酒井宏樹:72.2%
清武弘嗣:71.4%
岡崎慎司:66.7%
本田圭佑:64.3%
久保裕也:60.7%
宇佐美貴史:33.3%
 
 ボールタッチ数と同じくパス本数のTOP6はDF&ボランチ。ただ、敵のプレシャーがそこまで強くなかったにもかかわらず、酒井高を除く5人は成功率が85%を切っており、酒井高にしても前方よりも横や後方など安全なパス多かったゆえのハイアベレージだ。香川や原口で良い形でボールを貰う場面が少なかったのは、何よりも後方からのビルドアップが機能しなかったゆえで、そんな試合展開はこのパス・スタッツからも読み解ける。
 
 
【タックル本数】
4本:酒井宏樹
3本:香川真司、山口 蛍
1本:原口元気、久保裕也、酒井高徳、長友佑都、本田圭佑
 
 DFがタックルをするのは、危険なシーンを作られている証。CBの吉田と森重がゼロな一方、酒井宏が4回のタックルを強いられたのは右サイドを深くまで崩されたゆえだろう。酒井宏が敵にしっかり対応し、破綻こそしなかったが、危険な場面が少なくなかったのは事実だ。
 
 
【川島永嗣】
セーブ本数:6本
被枠内シュート本数:6本
セーブ率:100%
 
 川島は枠内シュートの6本をすべてセーブ。とりわけ混戦の中でシュートを防いだ前半戦終了間際、PKを見事な読みと反応で防いだ86分の2つは、チームを救う文字通りのビッグセーブだった。所属するメスでリザーブチームに甘んじ、招集には不安の声も挙がっていた34歳のベテランだが、3月の2試合では無失点と日本の守護神として絶大な存在感を放っていた。
 
【日本代表PHOTO】タイ戦の美女サポーターたち♥