スペインのカステリョンデラプラナ近郊の町ファンサラを飾る壁画アート(2016年12月15日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】住民のほとんどが高齢者であるスペイン・カステリョンデラプラナ(Castellon de la Plana)近郊の小さな町ファンサラ(Fanzara)はかつて、ごみ焼却場の建設計画をめぐって二分され、住民同士が激しく対立していたが、そうした不和をほぼ解消して町をよみがえらせたのが、世界中から集まったストリートアーティストたちだ。

 ごみ焼却場の事業計画は2011年に立ち消えになったものの確執は続き、地元民はどちらの陣営に味方するかでもめて互いを避け合うようになり、スペイン内戦時代にさかのぼる敵対心まで抱き合うようになっていた。

 しかし、2014年に新たな市議会メンバーが地元民とストリートアーティストらに巨大な壁画を造る祭りを提案。当初は多くの住民が自宅の壁を壁画スペースとして提供することに乗り気ではなかったが、アーティストらは徐々に信頼を勝ち取り、祭りは多くの地元民からも受け入れられるようになっていった。

 現在では、参加アーティストたちが制作した巨大な壁画を一目見ようと大勢の観光客が町を訪れるようになり、町全体が1つの大きな野外美術館と化している。
【翻訳編集】AFPBB News