仏パリ19区の警察署前で行われた抗議デモで、警察に向けて投げられる花火(2017年3月28日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フランスの首都パリ(Paris)で中国人男性(56)が警官に射殺され、これに抗議するアジア人のコミュニティーのデモが一部暴徒化して35人が拘束されたことを受け、中国政府は28日、フランス政府に対して苦情を申し立て、中国人の保護を求めたことを明らかにした。

 パリ北東部にある警察署の前では同日、前日に続き抗議デモが行われ、何百人ものアジア人のコミュニティーのメンバーや人種差別に反対するグループの支援者らが参加した。デモの参加者の大半は中国人で、「人殺しの警察」「不当」などと声を上げ、横断幕を掲げたり、道路にろうそくや花束を置いたりする姿も見られた。

 警察当局によると、前日にはデモ隊との衝突で警官3人が軽傷を負い、また爆発物によって警察車両が被害を受けた。

 事件は26日夜に発生し、警察筋がAFPに語ったところによると、家の中で口論しているとの通報を受けた警官らが中国人男性の自宅に駆けつけ、「ドアを開くとすぐに」ナイフを持った男性が警官に襲いかかり負傷させたため、もう一人の警官が男性に対し発砲し殺害したという。

 しかし死亡した男性の親族の弁護士によると、遺族は警察の主張を真っ向から否定しており、男性は誰にもけがを負わせておらず、警察が到着した際ははさみで魚をさばいていたという。男性は5人の子どもの父親だった。
【翻訳編集】AFPBB News