「自分で持ち上がりながらパスの出しどころを探す時間帯が多かった」と森重。6月のイラク戦に向けて、ビルドアップの向上を課題に挙げた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[W杯アジア最終予選] 日本 4-0 タイ/3月28日/埼玉
 
「全然良くなかった。ミスはたくさんあって、自分たちで自分たちを苦しめてしまった。4-0で勝ったけど、気持ち良く終われた印象は持っていない」

 吉田麻也とCBでコンビを組んだ森重真人は、23日のUAE戦に続いての完封勝利にもまったく浮かれた様子はなかった。むしろ反省の弁ばかりが口を突く。
 
「UAE戦も今日の試合もそうだが、ビルドアップに関してはストレスを感じてプレーしていた。もっとボールを動かしながらターゲットを探して、良いタイミングで縦パスを入れたいんだけど……。自分で持ち上がりながらパスの出しどころを探す時間帯が多かった。距離感だったり、チーム全体としての意識の部分だったりするのかなと」
 
 縦に速く攻める。その共通理解によって縦に間延びし、パスをつけるにしても距離が遠い。そんな苦しい場面は確かに散見された。

「距離が長くなっていたことで、CBからのパスが"狙わないといけないパス"になってしまっていた。良い時は動かしながら、遊びのパスを散らしながら、縦パスを入れる位置を探せている」
 
 2-0、4-0と3月シリーズでは2試合とも複数ゴールを奪った。それでも攻撃のリズムは決して良かったわけではないのだ。
 
「ボールポゼッション時の組み立てが、6月のイラク戦に向けた課題になる。精度やスピードを改善しないとダメ。あとは、やはり距離感かな。ポジショニングも含めて、なかなかスムーズにいってないから」
 
 森重がここまでピッチ内での苦労を吐露するのだから、日本の攻撃はやはり上手く回ってないのだろう。だが、それでも2試合で計6得点。効果的に得点は取れている。これで目下の課題とされているビルドアップに良化の兆しが見られれば……。

 攻撃の起点として、最終ラインからの配給役も求められる背番号6の苦悩も、少しは薄れるのかもしれない。

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