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老後の備えのために、国民年金や厚生年金に上乗せできる制度として始まった確定拠出年金。今回はマイナビニュース会員のうち男女305名に、確定拠出年金に加入しているか答えてもらった。

Q.確定拠出年金に加入していますか?

はい 33.1%
いいえ 66.9%

Q.それはどうしてですか?

○確定拠出年金に加入している理由

■老後を考えて
・「老後資金」(53歳男性/家電・AV機器/メカトロ関連技術職)
・「老後の蓄えのたしにするため。会社で担当者だったから」(35歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「退職してから使える」(27歳女性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)
・「定年後の生活のため」(60歳男性/電力・ガス・エネルギー/メカトロ関連技術職)
・「老後の60歳から65歳までのつなぎの資金にするため」(33歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)

■節税のために
・「税控除を受けられて得だから」(36歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「税制面で優遇されるから」(48歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)
・「節税対策として」(37歳男性/銀行/営業関連)

■不安に駆られる人も
・「年金制度を信用していないから」(33歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「厚生年金はもらえるか不安だから」(45歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
・「貯蓄では足りないため」(32歳男性/輸送用機器/メカトロ関連技術職)
・「自分と妻の老後が心配。また子供に迷惑をかけたくないから」(45歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)

■企業型に加入
・「会社が企業型確定年金制度を導入しているので」(52歳男性/人材派遣・人材紹介/営業関連)
・「会社で自動的に」(49歳女性/医療用機器・医療関連/その他技術職)
・「会社から斡旋があったこともありますが、加入したほうが安心だから」(49歳女性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「会社の退職金の制度なので仕方なく」(49歳男性/総合電機/事務・企画・経営関連)

■その他、加入の動機
・「少しでも収入を増やしたいから」(54歳男性/輸送用機器/メカトロ関連技術職)
・「資産運用として」(49歳男性/ガラス・化学・石油/メカトロ関連技術職)

○確定拠出年金に加入していない理由

■リスクがある
・「興味はあるが、仕組みが複雑なのと、運用によっては元本割れの可能性もあるので」(48歳男性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
・「年金が増えれば良いが、減る可能性もある」(48歳男性/食品/その他技術職)
・「リスクを管理するのが大変そうだから」(44歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「恥ずかしながら、今、初めて知りました。信託タイプは、先が読めないのも少し怖いですね」(42歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)

■他のものに加入
・「個人年金をかけてるから」(28歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「他の民間年金と養老保険に併用して入っているため」(52歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)
・「色々貯蓄型の保険などに、加入しているから」(56歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/販売・サービス関連)
・「他に自分で積み立てしているから」(51歳男性/専門店/営業関連)
・「費用や使い勝手が悪い。自分で投信やETFで準備したほうが良さそう」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
・「生命保険で十分」(29歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■前向きに検討中
・「まだ決めていない。これから入るかも知れない」(43歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「加入手続き中」(35歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「間もなく加入しようと検討中」(44歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「会社が企業型を始めそうだから待ってる」(25歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「現在は加入していませんが、元本保証のものもあるようなので、加入を考えてもいいのかと思われます」(36歳男性/官公庁/その他・専業主婦等)

■余裕がない
・「それに費やすだけの資金がないから」(33歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「お金を回す余裕がない」(42歳男性/教育/公共サービス関連)
・「そこまで、金額を出す余裕がないこともあるが、興味がないほうが強い」(49歳男性/設計/建築・土木関連技術職)
・「60歳までお金が使えないから」(46歳男性/官公庁/公共サービス関連)

■よく知らないという人も
・「確定拠出年金を良く知らないから」(37歳男性/文具・事務機器関連/技能工・運輸・設備関連)
・「仕組みがよくわからないから」(38歳男性/信用組合・信用金庫・労働金庫/専門職関連)
・「はじめて聞いたのでわからない」(36歳女性/ビル管理・メンテナンス/販売・サービス関連)
・「なじみがない」(39歳男性/コンピューター機器/営業関連)

■総評
確定拠出年金に加入しているという人は33.1%と約3人に1人の割合となった。「加入している」と答えた人の中でも「企業型に加入している」という声が目立ち、それに比べると個人型に自らの選択で加入しているという人は多くなさそうだ。

加入の理由として目立っていたのは、やはり「定年後・老後の資金にしたい」という声で、国民年金の支給が始まる65歳までの「つなぎ」として加入しているという計画的な人もいた。また、税制面で優遇される確定拠出年金制度のメリットを理解し、「節税対策」として加入しているという意見も。国民年金や厚生年金、貯蓄だけでは「老後が不安」なので入ったという人もいた。

加入していない人の意見として多かったのは、「リスクが高い」というものだった。個人で毎月の掛け金を好みの金融商品で運用するという仕組みのため「元本割れのリスクもある」「リスク管理が難しい」と考えられており、確かに知識のない人にとっては敷居の高い制度ではあるようだ。また「民間の年金制度」や「貯蓄型保険」「生命保険」など、別の商品で老後資金の準備をしている、という声もあった。

そもそも確定拠出年金について「知らない」「初めて聞いた」という声も多かった今回のアンケート。興味をもった人は一度調べてみることをおすすめしたい。

調査時期: 2017年1月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性206名 女性99名 計305名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません

(アリウープ)