中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)はその名のとおり、アジアのインフラ投資を行うための国際開発金融機関だ。創設メンバーには英国やドイツ、フランスなどの欧州の先進国のほか、韓国なども名を連ねた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)はその名のとおり、アジアのインフラ投資を行うための国際開発金融機関だ。創設メンバーには英国やドイツ、フランスなどの欧州の先進国のほか、韓国なども名を連ねた。

 日本と米国が主導するアジア開発銀行(ADB)とAIIBは今後、競合関係となる可能性があるためか、日米はAIIBへの参加を見送ったが、それでも日本国内には今なおAIIBに参加すべきか否かを巡る議論が存在するのも事実だ。

 中国メディアの毎経網はこのほど、AIIBのマネジメント層には1人の日本人もいないと伝え、その理由としてAIIBの金立群総裁の見解として「国籍を理由に排除しているわけではない」と伝え、過去に候補となった日本人がいたものの、「家庭の都合で日本を離れられない」とAIIBの職を断られたことがあると伝えた。

 記事は、中国国務院発展研究センターが開催したフォーラムの席上、金立群総裁がAIIBのマネジメント層に日本人が1人もいないことに対し、「AIIBの5人の副総裁のうち3人は欧州人であり、あくまでも個人の能力によって任命されたもの」と述べたことを紹介。

 さらにAIIBのマネジメント層には米国やカナダ、ニュージーランド、デンマーク、韓国など多岐にわたる国籍の人物がいると伝え、「日本という国籍を理由に排除しているわけではない」と述べたことを伝えた。さらに、金立群総裁がある日本人から「父親が亡くなり、残された母親の面倒を見る必要がある」という家庭の事情から日本を離れることができず、AIIBでも働くことができないと断られたことがあると伝え、日本人の候補がいたことを紹介した。

 日米が参加を見送っている以上、日本人がAIIBの高官を務めるわけにはいかないだろう。金立群総裁は、AIIBのマネジメント層に日本人がいないのは、あくまでも「政治的理由」によるものではないとの見解を示しているが、それは表向きの理由かもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)