ロシア税関当局は、多額の現金を許可なく国外に持ち出そうとした北朝鮮人を摘発した。

ウラジオストク税関は27日までに、ウラジオストク空港から高麗航空便で北朝鮮に出国しようとしていた北朝鮮人が、申告書類を提出せずに現金3万3840ドル(約376万円)を持ち出そうとしていたのを発見、摘発し、現金を差し押さえたと発表した。この人物は、これまでにロシアと北朝鮮を頻繁に行き来していた。

ロシアの法律では3000ドル(約33万円)を超える現金を持ち出すには税関の許可が必要で、1万ドル(約111万円)以上の持ち出しは認められていない。許可なく持ち出そうとした場合には、刑法200条1項にもとづき、持ち出そうとしていた額の3倍から10倍までの罰金と、最高で2年の懲役が科せられる可能性がある。

詳細は明らかにされていないが、この人物は、ウラジオストク周辺の建設現場などで働く北朝鮮人労働者の賃金をまとめて持ち帰ろうとして摘発されたものと思われる。

国連安保理で採択された対北朝鮮制裁決議2270号では、多額の資金を北朝鮮に持ち込むことを規制している。また、北朝鮮の銀行への送金も完全に遮断されたため、人手で持ち帰る手法を利用しているが、摘発される事例が相次いでいる。