旭山動物園・動物資料展示館にある、ローランドゴリラの骨格標本とはく製/(C)旭川市旭山動物園

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動物が本来持っている能力・動きを生かした「行動展示」で有名な旭山動物園。そんな旭山で、生きている動物以外にもちょっとユニークな展示がされているのをご存知ですか?

旭山動物園・ぺんぎん館にある4種の頭蓋骨/(C)旭川市旭山動物園

それは「ホネ」です。

「動かないし、地味じゃん」と思った皆さん。そうですね、動かないし、地味です。でも、ホネを見てから動物を眺めると、また違った面白みが出てくるんですよ。

こども牧場を上がった先にある「動物資料展示館」には、いろいろな種類のはく製や骨格標本が展示されていますが、動物の飼育施設のそばにもちょこちょこ置かれています。その名も「ほねほねパネル」。

たとえば、ペンギン。ぺんぎん館にいる4種類の頭のホネが並べて展示されているほか、飛べる鳥のホネと飛べない鳥「ペンギン」の翼のホネも比較展示されているので、構造の違いを見比べることもできます。そして、何より見てほしいのが、衝撃的な足のホネ。

問題です。ペンギンのヒザはどこにあるでしょうか?

戸惑いません? 「えっ? お腹から直に足が出てるけど……」って。そんなときの骨格標本。

ちゃんとヒザはあるんです。ただ、お腹の部分に隠れていて見えないんですね。

ペンギンはかかとを地面にはつけず、足の指だけが地面についている状態。そして、ヒザを90度以上曲げて立っている、ということになります。人間でいうと、しゃがみながら歩いている感じ。真似してやってみると……確かに、ペンギンのようなよちよち歩きになりますねぇ。

続いて、キリン。さて、今度はどこがヒザでしょうか?

人間の感覚でいうと「足のちょうど真ん中あたりじゃないの?」と思ってしまいますが、だとしたらヒザが逆に曲がっちゃってます。ということは……? きりん舎の屋内にある「ほねほねパネル」に、キリンの子供の後ろ足のホネが展示されているのでぜひ見てみてください。

なんと、足の付け根あたりの位置にヒザが隠れているんですね。「だったら、真ん中は何なの?」と不思議になりますが、あそこ、実はカカトなんです。まさか、ですよね。つま先立ちのようですが、キリンは蹄で立っているんです。

衝撃的なヒザの事実を2つ続けてお伝えしましたが、ヒザ&カカト以外にもまだあるんです、見逃せない「ほねほねパネル」は。エゾシカの頭と、別の種類のシカの頭を比較展示していたり、ほっきょくぐま館にははく製と骨格標本が並べてあったり……。

普通に動物を見てから骨格標本を確かめて、そのうえでもう一度じっくり動物を観察する、なんて楽しみ方がいいと思いますよ。「あそこがヒザならあれは何? じゃあどこで歩いているの?」なんて、今までと違った発見や疑問、衝撃も感じられると思います。ぜひ、園内のパネルをチェックしてみてくださいね!

写真提供:旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】