中国の自動車工業は現時点ではまだ世界に通用する競争力は確立できていないと言える。だが、現在の中国自動車工業を高く評価する見方もあるようだ。中国メディアの今日頭条は25日付で、ドイツメディアが中国の自動車工業について「世界を主導する地位を確立するのは時間の問題」と評価する記事を掲載したとして、その内容を紹介している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の自動車工業は現時点ではまだ世界に通用する競争力は確立できていない。だが、現在の中国自動車工業を高く評価する見方もあるようだ。中国メディアの今日頭条は25日付で、ドイツメディアが中国の自動車工業について「世界を主導する地位を確立するのは時間の問題」と評価する記事を掲載したとして、その内容を紹介している。

 記事はドイツのビジネス専門誌である「マネージャー・マガジン」の公式サイトが、「中国が世界の自動車強国へと飛躍的な成長を遂げようとしている」と報じたことを紹介。マネージャー・マガジンが掲載した記事は、中国製の自動車に対して欧州の人びとが想起することといえば、ドイツの衝突試験において中国車が不合格となったことや、また欧米の自動車のデザインを「パクってきた」という事例、中国車メーカーにはイノベーション能力に欠けているという点だと指摘した。

 しかし、現在の中国自動車工業はもはや過去の姿とは異なるとし、「世界を主導する地位を確立するのは時間の問題」と説明し、その手がかりとして、まず自動車販売台数が9年前の680万台から現在は2400万台にまで増加しているという点、中国車の生産台数に占める電気自動車の割合が1.6%まで上昇し、これはすでに欧州と米国の割合を超えているという点を紹介した。

 さらに、米国の新興電気自動車メーカーであるファラデー・フューチャーを支援する中国の大手電子機器メーカーLeEco社の活動に言及し、中国には尽きることのないと言えるほどの資金を持つ投資家や企業が存在していること。また、4つ目の点として中国のオートバイ・公共バス市場に潜在成長力があること、そして、「欧米の自動車メーカーの幹部が中国企業に活躍の場を求めている」ことを指摘し、中国自動車工業が飛躍的な成長を遂げつつあるという主張の論拠とした。

 記事が指摘している、欧米の自動車工業の深みや美しさを熟知している人物が、中国の自動車メーカーでその経験と能力を活かそうとしているという点は、確かに中国自動車工業全体の進歩に大きな貢献となるに違いない。多くの中国人消費者は、現在も「中国車ではメンツが立たない」と考えがちだが、その一方ではSUVを中心に販売台数を伸ばし、高い評価を得ている中国車も現れている。スマホや家電、リチウムイオン電池などの分野で中国企業が飛躍的な成長を遂げたように、自動車の分野でもいずれ中国車が世界を席巻するような時代が来ないとは言い切れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)