試合後のピッチでFW本田圭佑に声をかけるバヒド・ハリルホジッチ監督

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[3.28 W杯アジア最終予選 日本4-0タイ 埼玉]

 試合後のピッチ上でバヒド・ハリルホジッチ監督とFW本田圭佑(ミラン)が通訳を介して話し込む姿があった。

 記者会見でそのときの会話の内容を聞かれた指揮官は「彼のことをしっかりサポートしているということだが、クラブの中での彼の状況を改善してほしいという話をした。長い時間、試合に出てほしいということだ」と答え、「他にもいろいろ話したが、残念なことにここで発言はできない」と、具体的な中身については言及を避けた。

 所属するミランでは出場機会に恵まれず、苦しい状況が続いている。クラブで試合に出ていなければ代表には招集しない――。その前言を翻してでも、「試合に出ていなくても、今の代表は本田を必要としている」と招集に踏み切ったハリルホジッチ監督は23日のUAE戦(2-0)、そしてこの日も途中出場で背番号4をピッチに送り込んだ。

 しかし、本田が君臨してきた右FWの位置で先発したFW久保裕也(ゲント)が2試合連続ゴールを記録し、2試合で日本が挙げた6得点のうち5得点に絡む活躍を見せたのとは対照的に、本田に見せ場は少なく、結果を残すことはできなかった。

 

「いくつかのアイデアを与えたが、それは彼と私の間での話だ。プロジェクトなど、いろいろなことを考えているが、それが現実になることを期待している」。今年6月末でミランとの契約が満了する本田。その後の去就について話をしたのか、詳細は最後まで明かさなかった。

 一方、本田に代わる右FWとして躍動した久保については「この2試合で久保は質の高さ、決定力の高さ、素晴らしい2ゴール、さらにアシストも見せた」と称賛の言葉を送った。

「最後は少し消えかかっていた。守備も含めてたくさん走っていたので、そういう状態になったが、私は彼にフィジカルコンディションを上げるように要求している。この代表のサイドのポジションはアップダウンが激しく、フィジカルコンディションが良くなければ、その役割を果たすことができない」

 そう注文も忘れなかったが、ニューヒーローの誕生を素直に喜び、さらなる成長にも期待している。「若くて、このようなプレーができる選手を見つけたのは一つの良い発見であり、これからのさらなる進化を期待している。このように進化し続け、成長し続けてほしい」。本田の復権はあるのか、それとも久保がこのまま代表のエースへと成長するのか――。今後、2人の競争が熾烈さを増せば、それは日本代表にとってプラスの材料になるはずだ。

(取材・文 西山紘平)


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