後半21分から途中出場したFW本田圭佑

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[3.28 W杯アジア最終予選 日本4-0タイ 埼玉]

 結果だけを見れば、4-0の快勝。W杯最終予選において、DF長友佑都(インテル)が「内容よりも結果」と話すように、勝ち点3を上積みしたことは「一番大事な部分」(長友)だろう。しかし、一方で内容においては課題を挙げている。それは、長らく日本代表をけん引しているFW本田圭佑(ミラン)やMF香川真司(ドルトムント)も同様だった。

 まずは後半21分に途中出場した本田。ピッチに送り込まれた時点で3-0とリードしていたこともあり、「結果とは関係ないところで、何かを感じながらプレーしないと意味がないと思っていた」ようだ。そして、感じたものの一つが守備時の両ウイングのポジショニングだった。「両サイドアタッカーが引き過ぎて、(ボールを)取ったときにいるべきところにいない。岡(FW岡崎慎司)しかいなくて、失うというケース。攻撃やつなぎに問題がある以外に、守備のやり方に問題があったのではないかと感じた」と話している。

 そして、強豪国との対戦を見据えているからこそ、「(対戦相手のレベルが上がれば)フィニッシュのレベルも上がってくる。今日は無失点だけど、これが2失点、3失点と。相手のレベルが上がれば、僕らも今日みたいに4点、5点というのはないので、そういう意味で誰一人満足はしていないと思う」と続けた。

 前半8分に先制点を奪った香川は、特に「崩し方が単調だった」と攻撃面での課題を挙げる。「裏だけでなく、3枚目、4枚目が絡むこと、アイディアが少し欠けていることを今日は痛感した。ホーム、ましてやタイが相手だったので、もっと主導権を握らないといけない中で、それができなかった」。これには長友も同調しており、「前線の選手は裏に抜けることを求められているが、裏だけでなく、足下にもらいに来る選手がマーカーが引き連れることで、逆に裏が空くこともある。1人が裏を狙ったら、1人が足下に来るということがあれば、選択肢は増えると思うので、そこは一つの反省点だと思う」と語っている。

 本田が格上との対戦を見据えているように、香川も「もっと上に行ったときに軽く潰されると思う」と格上との対戦を意識している。「距離感も含めてもっと修正していかないと厳しい。裏1本のサッカーでは厳しさを感じていると思うので、それプラスアルファが必要だと思う」。

 また、香川は守備面でも「イージーなディフェンスの仕方もあった。結果論だけど、そういう細かいミスも含めて感じることがたくさんあったと思う。最終予選では一つのミスがすべてを決めると思っているので、次の試合ではなくさないといけない」と修正すべき点を挙げている。

(取材・文 折戸岳彦)


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