負傷者続出のボランチで奮闘したMF山口蛍

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[3.28 W杯アジア最終予選 日本4-0タイ 埼玉]

 キャプテンであるMF長谷部誠(フランクフルト)の負傷離脱を皮切りに、23日のUAE戦(2-0)で攻守に獅子奮迅の働きを見せたMF今野泰幸(G大阪)、さらにはMF高萩洋次郎(FC東京)がいずれも足指の骨折で代表を離脱。ボランチ勢の受難が相次ぐ中、UAE戦、タイ戦と2試合連続でフル出場し、2戦連続完封勝利を支えたのがMF山口蛍(C大阪)だった。

 UAE戦では4-3-3のアンカーとしてポジショニングに苦労しながらも、カウンターの得意な相手を要所で封じ込め、2-0勝利に貢献。この日のタイ戦では、サイドバックが本職のDF酒井高徳とダブルボランチを組んだ。「ハセ(長谷部)さんの存在が大きいというのは感じていたけど、いない中でもしっかり結果を残せたのはプラスに捉えられると思う」と、2試合で勝ち点6を手にした事実に胸を張った。

 とはいえ、主導権を握る戦いをイメージして臨んだタイ戦は、急造コンビということもあり、攻撃の組み立てには苦労した。「相手がDFラインを高くして前からハメに来ているときに、どのようにビルドアップしていくのかは課題なのかなと思う」というのが反省点だ。

 守備のリスクマネジメントに関しては、カウンターからピンチになったシーンを挙げ、「自分のポジショニングや奪うタイミングが良くなかったし、(タイの)前が3枚だったのでカウンターを受けた」と潔く振り返り、「結果は4-0でしたが、よくゼロで抑えられたなというのはある。自分たちのミスからチャンスを与えた場面も多く、良い内容の試合ではなかった」と話した。

 それでも無失点に抑え、大量4得点を挙げたことの意味は小さくない。「まだまだハセさんの代わりになんてなれないと思うし、でも自分以外にハセさんの代わりはなかなかいないと思う」。6月のイラク戦も長谷部不在の状況が想定される。ロシアW杯への道を自ら切り開いていく自覚を口にした山口は「自分も含めてもっと強い気持ち、意識を持った選手が出てこないといけないのかなと思った」と意を決していた。

(取材・文 矢内由美子)


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