後半12分に2試合連続ゴールを決めたFW久保裕也が原口とハイタッチ

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[3.28 W杯アジア最終予選 日本4-0タイ 埼玉]

 圧巻のパフォーマンスだった。日本代表FW久保裕也(ゲント)が2戦連発を含む3得点に絡む活躍。それでも「目に見える結果が出たのは良かったけど、まだまだもっと崩しの部分や回しの部分は良くなると思う。改善点はいろいろある」と、淡々と試合を振り返った。

 前半8分、DF森重真人のロングフィードから右サイドのスペースに飛び出し、縦に仕掛けてゴール前にクロス。ニアでFW岡崎慎司の足をかすめてコースが変わったボールを中央のMF香川真司がキックフェイントから冷静に右足でゴール左隅に流し込んだ。

「中が見えたのでシンプルに合わせようと。その場で思いついたことをやっただけ。(香川が)マイナスにいるのは分かっていたので、そこを狙って出した」。先制点を演出すると、前半19分にも右サイドからのピンポイントクロスでFW岡崎慎司の国際Aマッチ通算50ゴール目をアシスト。2-0で折り返した後半12分には自らゴールをこじ開けた。

 右サイドからDF酒井宏樹のスローインを受けると、ドリブルで中に切れ込み、左足を一閃。「意外とフリーだったので。こちら(ニア)のほうを狙った。そこがうまくいった」。ゴール右上隅に突き刺す豪快ミドル。代表初ゴールを決めた23日のUAE戦(2-0)に続く2試合連続ゴールで勝利に貢献した。

「ホームでは初(ゴール)だったので」。感情をあらわに喜びを表現した久保は「前回よりも徐々に馴染めてきているし、もっともっとフィットすると思う」と手応えも口にする。1ゴール1アシストを記録したUAE戦を含め、この2試合でチームの全6得点中5得点に絡んだ23歳は「右サイドで仕掛けのイメージはできてきた。もっと必要だけど、少し湧いてきたかなと思う」と貪欲に語った。

 右サイドを定位置としてきたFW本田圭佑を3試合連続でベンチに追いやってのスタメン出場。世代交代の象徴的存在は「僕らの世代がもっともっと(試合に)出ないといけないし、もっと活躍しないといけない。刺激を与えられるようになりたいし、自分は突き上げる立場にある」と、チームに新たな風を吹き込んでいる。「まだ2試合だけ。次の試合も取れるようにしたい」。寡黙なストライカーは、そのプレーでこれ以上ない存在感を見せつけた。

(取材・文 西山紘平)


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