かつてユナイテッドを率いたアレックス・ファーガソン氏

写真拡大

 アレックス・ファーガソン氏は今でもマンチェスター・ユナイテッドの試合を仕事さながらの真剣な面持ちで観てしまうようだ。英『ミラー』が伝えている。

 ユナイテッドで27年にわたる長期政権を築き、2度のUEFAチャンピオンズリーグ優勝、13度の国内リーグ制覇など、数々のタイトルをクラブにもたらしたファーガソン氏。同紙によると、特に感情移入して観戦してしまう2つの対戦チームがあるという。

「私が少しハラハラしながら観てしまうのは、リバプール戦とマンチェスター・シティ戦だ。どちらも最大級のビッグゲームだからね」

「イングランドのサッカーは部族社会的なところがある。ロンドンのクラブ同士、ミッドランドのクラブ同士、ヨークシャーのクラブ同士がぶつかると、とても良い競争が生まれるんだ」

「ただ、リバプールやマンチェスター・シティとの試合に比べられるものはない。いまや彼らとの試合はとても重要な位置を占めている」

 リバプールとシティに今でも強いライバル心を燃やすファーガソン氏だが、さすがに“ヘアードライヤー”と呼ばれていた監督時代のように、顔を真っ赤にして激怒することはないようだ。

「不思議なことに、私はもう興奮しすぎることはない。ただ楽しんで試合を観ているだけだ。どちらも観ていて素晴らしいクラブだからね。興奮させられる要素が常にあるんだ。いつも何かが起きる予感がしている。どちらが勝とうが負けようがね。ワクワクさせられる何かがあるんだ」

 ファーガソン氏はユナイテッドの動向を気にしつつ、今は純粋にサッカーを楽しんでいると話した。


●プレミアリーグ2016-17特集