演技派女優のジェシカ・チャステイン

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 映画『ゼロ・ダーク・サーティ』などの演技派女優ジェシカ・チャステインが、実話を基にした映画『ザ・ズーキーパーズ・ワイフ(原題) / The Zookeeper's Wife』について、ニキ・カーロ監督と共に3月21日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

 原作は、作家ダイアン・アッカーマンのノンフィクション「ユダヤ人を救った動物園 ヤンとアントニーナの物語」。第2次世界大戦中のワルシャワで、動物園の園長ヤン・ジャビンスキ(ヨハン・ヘルデンベルグ)と妻アントニーナ(ジェシカ)が、ナチスに追われたユダヤ人たちを動物園の地下にかくまい、生き残った動物たちの命も守った姿を描く。

 映画『スタンド アップ』『クジラの島の少女』など、これまでさまざまなジャンルを扱ってきたカーロ監督は、今作を手掛けた理由について「実はこの原作のことは、脚本を渡された後に知ったの。だから恥ずかしいことに、アントニーナ・ジャビンスキが歴史上でどんな役割を果たしたかを全く知らなかった。(第2時世界大戦)当時の女性の話は、映画界ではあまりよく思われていないから、そんな女性を映画化し、観客に提供できることに興奮したわ」と女性の観点で描けることに魅力を感じたようだ。

 
 続けて、カーロ監督は当時の動物園を再現したことについて「もし実際にワルシャワで撮影できたならば、撮影していた。ただ、ワルシャワの街は、第2次世界大戦でドイツとロシアによって破壊され、現在はとてもモダンな街になっているの。それにワルシャワはかつて北のパリと呼ばれたように、1930年代当時はコスモポリタンな街で、そんな時代のワルシャワを再現しなければならなかったから、動物園をチェコのプラハに建てたの。かなり大きなセットで、動物も実際に(セットの動物園に)入っていたわ」と明かした。

 アントニーナを演じたジェシカは、今作に惹かれた理由について「動物から多くを学べると思ったから」と言う。「他の生物(人間)が、動物を支配、強制、所有することはできないという概念をアントニーナは持っていて、劇中でも『動物の目を見れば、彼らの心の中が見られる』と言うの。それはとても真実味のある言葉で、動物は人間のようにうそはつかず、ごまかしたりもしないし、純粋に美しい生き物なの。だからわれわれ人間は、動物から多くのことを学べると思う」。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)