中国でタクシーに乗ると驚くのがその運転の荒さだ。タクシーのみならず道路を走るどの車も運転が荒く、危険極まりない印象を受ける。これは数字にも表れており、中国の10万人当たりの交通事故の死亡者数は18.8人で、日本の4.7人と比べると約4倍、自動車10万台当たりの死亡者数では104.5人で日本の6.5人とは比較にならないほど多い。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国でタクシーに乗ると驚くのがその運転の荒さだ。タクシーのみならず道路を走るどの車も運転が荒く、危険極まりない印象を受ける。これは数字にも表れており、中国の10万人当たりの交通事故の死亡者数は18.8人で、日本の4.7人と比べると約4倍、自動車10万台当たりの死亡者数では104.5人で日本の6.5人とは比較にならないほど多い。

 なぜ日本では中国に比べて交通事故死が少ないのだろうか。中国メディアの捜狐は27日、日本でたまたま目撃した交通事故の際の「信じられないほど」迅速な救急活動を紹介し、日本では交通事故の死者数が少ない理由について分析する記事を掲載した。

 記事が紹介したのは、横断歩道のない道路を渡ろうとした中国人ガイドが自動車にはねられた事故にたまたま居合わせたという旅行者の報告だ。倒れた瞬間に意識を失った負傷者に対し、ツアー客が見守るなか「驚きの速さ」で救急活動が行われたという。

 まず、わずか「7分後」には消防車が現場に到着、素早く交通を整理して二次被害を防ぎ、続いて救急車が到着。それから遅れること数秒で警察も到着、すべては「7分半を超えなかった」という。「9分後」には救急車が「電光の速さ」で現場を離れ、交通は正常な状態に戻ったという。ここまでがほんの10分足らずで行われたというのは確かに驚きの速さであり、人命を救うことに対する意識の高さが感じられる。

 記事は、横断歩道のない道路を渡った過失が歩行者にあるとしても、日本の法律では運転手に責任があること、飲酒運転者には免許の停止や取り消しも含む厳罰があると指摘。こうした日本の厳しい交通法規や交通安全のための各種取り組みが、2016年の交通事故死亡者数がわずか3904人という「実に驚き、また敬服すべき数字」になって表れていると称賛した。

 中国でも日本のように交通ルールがきちんと守られるならば、事故死を大幅に減らすことができるはずだが、現状では基本的なルールすらなかなか守られていない。記事は日本の交通事故による死亡者数が少ない理由の1つに救急車の到着をはじめとする救急活動の迅速さを挙げているが、それだけが理由ではない。皆が交通ルールを守って運転するという基本的な要素こそ不幸な事故を減らす大きな要因であるはずだ。車を運転するすべての中国人が「交通ルールを守る」という意識を持たない限り、交通事故を減らすことは極めて難しいだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)