年齢を重ねるにつれて老化していくのは自然なことです。でもいつまでも若々しくいたい、とは誰もがもつ永遠の願いでしょう。果たして若さを保つ方法はあるのでしょうか。最近の研究で明らかになりつつあることは、体内に存在するミトコンドリアがその鍵を握っているということです。

そもそも体が若いとはどういうことなの?

「◯◯さんって年齢に比べてとても若いなあ」というとき、何を基準に若いと判断しますか。肌のシワやたるみが少なく、肌や髪のツヤが良いと若く見えます。その上姿勢が良く、体の動きがしなやかで俊敏さを伴っているならばなおさらです。こうした若々しさとは、体を構成する細胞や筋肉が若さを保っていることにあります。これら細胞や筋肉が老化していくのはなぜなのでしょうか。それは体を酸化させサビを作り、細胞を老化させる活性酸素の仕業です。できることなら増やしたくない活性酸素ですが、その増減は細胞内のミトコンドリアの働きが大きく関わっていると言われています。

良質なミトコンドリアが多ければ多いほど良い

ミトコンドリアは細胞の中にある小さな器官で、一つの細胞に約2000個ほど存在します。ミトコンドリアの働きとは、生命活動に必要なエネルギーを作り出すことです。呼吸によって得た酸素と食物から分解された糖や脂肪を使い、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを産出します。良質なミトコンドリアの数が多ければ多いほど、エネルギーが効率よく作り出されていき、その結果、体の機能が維持されて細胞や筋肉が良い状態で保たれます。

しかし加齢や運動不足が続くと、良質なミトコンドリアの数が減り、弱ったミトコンドリアばかりになってしまいます。質の悪いミトコンドリアは、エネルギー産出が悪いだけでなく、余計な活性酸素まで生み出し、老化を促進していきます。だから細胞や筋肉の若さを保つ決め手は、良質なミトコンドリアを増やすことにあると言われているのです。

ミトコンドリアの増し方

良質なミトコンドリアを増やして活性化させる一番の方法は、脂肪を燃焼させる有酸素運動が効果的です。エネルギーが大量に必要となり、酸素を多く取り入れることでミトコンドリアの働きが活発になるからです。例えば少し辛いな、と思うくらいのジョギングやウォーキングを20〜30分行うことで効果が得られます。有酸素運動を行うのが難しいという方は、毎日筋トレを取り入れることでも、ミトコンドリアを少しずつ増やすことができます。そして食事法に関しては、過食はミトコンドリアが減少する原因となり、逆に空腹感があるとミトコンドリアが増えるそうです。食事はゆっくりと味わいながら腹八分目にするよう心がけると、ミトコンドリアを増やすことができアンチエイジングにつながります。


writer:Akina