Samsungは独自開発したチップ「Exynos」を自社製のスマートフォンに搭載しています。しかし、この「Exynos」は高い性能を誇るのにもかかわらず、Samsung製のスマートフォン以外で見かけることはありません。その理由は世界最大のチップメーカーQualcommにありました。

ライセンス提供の見返りに競争相手とならないよう取り決め

SamsungのGalaxyなどに搭載されている「Exynos」シリーズは、iPhoneの「A〜」シリーズのように、自社製品だけに望んで制限しているのかと思われがちですが、実際にはAppleと事情がいささか異なるようです。
 
韓国メディアの報道によると、Samsungは「Exynos」を社外に持ち出したくないのではなく、Qualcommとの契約によってチップ市場への進出を阻止されているだけであることが分かりました。公開されたレポートでは、SamsungがQualcommとライセンス契約を取り交わすうえで、25年以上もの間モデムやチップセットを売らない取り決めを締結させられていたことが明らかになっています。
 
なおQualcommは、Androidスマートフォンを中心に幅広く「Snapdragon」シリーズを提供しています。

各国で独占禁止法に違反と判断

もちろん、それなしでは製品が成り立たないようなライセンス技術を盾に不公平な取り決めを行うことは、FRAND(公正=Fair, 合理的=Reasonable, 非差別的=Non-Discriminatory)条件を満たしていないため、独占禁止法に抵触するおそれがあります。
 
すでに、こういったQualcommの態度について、韓国では公正取引委員会(KFTC)が1兆3,000億ウォン(約980億円)の巨額制裁をQualcommに科す方針を固めているほか、中国でも9億7,500ドル(約1,120億円)の罰金を科されています。
 
 
Source:SamMobile
(kihachi)