「キッズ・リターン」の時代設定はいつ?

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北野武は世界的な映画監督として多くの作品を作り上げています。その中でも名作のひとつに数えられるのが『キッズ・リターン』でしょう。1996年に公開された映画は、ビートたけしがバイク事故後初の監督作品であり、『ソナチネ』をはじめ、死のモチーフにとりつかれた作品を多く作り上げてきた北野武が、はじめて生に向き合った作品といわれています。

どんな物語?

主人公のシンジ(安藤政信)とマサル(金子賢)は、二流進学校の落ちこぼれ仲間です。ある時、カツアゲをした相手が連れてきたボクシング経験者にのされたことから、見返してやろうと2人でボクシングをはじめます。マサルに連れられる形でボクシングをはじめたシンジの才能が見出され、マサルはヤクザの世界へ入り、頂点を目指すストーリーです。

時代設定はいつ?

この作品を見ていて疑問に思うのは、時代設定がいつであるかということでしょう。携帯電話やポケベルは持っていませんし、さらに高校の制服でポルノ映画館へ入ろうとして止められる場面もあります。映画のラストでは、ボクシングとヤクザの世界に挫折をしたシンジとマサルが青春の学校へ舞い戻ります。この時間経過はおそらく3~4年ほどしか経っていないように思えます。監督の意図としては、もう少しあとになってからの再会を意図したようですが、実際はそうならなかったとも言われています。それでも『キッズ・リターン』を見れば誰しもが懐かしい気分に浸れ、共感する点もあるでしょう。