日本各地や韓国南部の地域で桜の開花が続々と観測される中、韓国で「100年以上に及ぶ桜戦争」が注目を集めている。20世紀初頭から続くという、桜の原産地をめぐる論争のことだ。写真は韓国の桜並木。

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日本各地や韓国南部の地域で桜の開花が続々と観測される中、韓国で「100年以上に及ぶ桜戦争」が注目を集めている。20世紀初頭から続くという、桜の原産地をめぐる論争のことだ。

韓国・聯合ニュースなどの報道によると、日本と韓国をまたぐ論争は1908年4月、布教活動をしていたフランス人宣教師が、韓国南部の島・済州島(チェジュド)で「王桜(韓国語でワンボンナムまたはワンボッコ)」と呼ばれる桜が自生しているのを発見したことに始まる。この時、宣教師から王桜の標本を送られたドイツの植物学者は「日本の桜ソメイヨシノと同一品種」との鑑定を下したが、その後、日本の植物学者らは「記録に残っているのみで実物の王桜の自生が確認されていない」との理由で、こうした判断を受け入れなかったという。

一方、韓国の植物学者らは「王桜の野生種が日本にはなく済州だけで見つかった」と記録にあることを理由に「王桜の原産地は済州であり、日本に渡ってソメイヨシノとして広がった」との仮説を主張、「日本にも王桜の自生種があったが時代を経てなくなった」とする日本の学者らと対立することになった。

この論争に一定の結論が出たのは62年4月、韓国の学者らが済州島で王桜の自生地を発見し、「済州こそが王桜の原産地」と宣言した。また、2001年4月には韓国山林庁の研究チームがDNA鑑定を行い、「日本の王桜の原産地は済州の漢拏(ハルラ)山である」と発表した。さらに記事は、昨年5月に済州の山中で史上最高齢の自生王桜が見つかり、「済州が世界唯一の王桜の自生地」であることが改めて確認されたと伝えている。

こうした報道を受け、韓国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられているが、「わあ、感動的。例えるなら、ワールドカップで優勝したくらいの快挙では?ドゥー・ユー・ノウ・ワンボッコ?」「やっぱり済州島は韓国の宝だね」など喜ぶ声がある一方、「何百年も前からある王桜を去年やっと見つけたとは、まったくみっともない」「原産国らしくきちんと管理してよね」と、自国の桜に対する意識を反省する声も目立つ。

また、「日本はちっぽけなものでも他人のものを自分のもののように大事にして商品化するのに対し、韓国は持ってるものすら粗末に扱って後悔し、日本や米国のものをまねしている」「韓国はいつも奪われた後で騒いでばかり」と嘆くコメントや、「韓国が原産地でも何にもならないよ。全世界で日本の桜として知られてるんだから」「きれいな花は、ただきれいだとめでればいいんじゃないの?」と冷めた意見もあった。(翻訳・編集/吉金)