世界で初めてリチウムイオン電池の商品化に成功したのはソニーだ。しかし、ソニーは2016年7月、リチウムイオン電池事業を売却すると発表している。一方で、リチウムイオン電池産業では中国企業が存在感を強めており、日韓企業にとっては大きな脅威となっているようだ。中国メディアの今日頭条は25日、中国がすでに「リチウムイオン電池市場で世界制覇」しており、日韓企業の反撃も意味がないと主張する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界で初めてリチウムイオン電池の商品化に成功したのはソニーだ。しかし、ソニーは2016年7月、リチウムイオン電池事業を売却すると発表している。一方で、リチウムイオン電池産業では中国企業が存在感を強めており、日韓企業にとっては大きな脅威となっているようだ。中国メディアの今日頭条は25日、中国がすでに「リチウムイオン電池市場で世界制覇」しており、日韓企業の反撃も意味がないと主張する記事を掲載した。

 スマートフォンや電気自動車など、リチウムイオン電池が搭載されている製品が身の回りに増えているとおり、リチウムイオン電池は今後も市場の拡大が望める有望市場だと言える。記事は、そのリチウムイオン電池の分野では、過去30年間にわたって日韓企業が世界をリードしてきたことは認めつつも、「もはや中国は日韓に追いついた」と主張した。

 さらに、中国国内の電気自動車(EV)市場の急速な拡大とともにリチウムイオン電池の産業も急激に発展し、16年にはEVとプラグインハイブリッド車(PHV)の販売台数が前年同期比50%増となる50.7万台となったことを指摘。中国国内の需要拡大を背景に、中国はすでに車載用リチウムイオン電池で世界最大のシェアを獲得したと指摘した。

 では中国企業の強みは何だろうか。それは、原料を確保しているところにあるという。ここ1年で、中国企業はコバルト、リチウムなどの鉱業資源を大量に購入することでコストの削減に成功していると指摘し、日韓は中国のライバル企業に、半導体、テレビ、白物家電、携帯電話、高速鉄道分野で、「最初は浸蝕され、その後重傷を負い、最後は姿を見ることもなくなっている」と主張。日本人が開発し、韓国人が市場を拡大したリチウムイオン電池については「中国人が市場を占拠する」ことになるだろうと論じた。

 中国製品といえば「安かろう、悪かろう」というイメージを抱く消費者は今も少なくないだろう。だが、スマートフォンやパソコン、家電、リチウムイオン電池などの分野では中国企業はすでに高い競争力を持ち、世界的にシェアを伸ばしている。もはや一部の中国製品を「安かろう、悪かろう」と軽視しているわけにはいかなくなっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)