第9回伊丹十三賞を受賞した星野源

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 俳優、シンガーソングライター、文筆家と多方面で活躍する星野源が、第9回伊丹十三賞を受賞した。星野は、「こうして伊丹十三賞をいただけたことは、身に余る光栄であり、人生を丸ごと認めていただいたように嬉しいです。これからも手探りで活動を続けたいと思います。本当に、有難うございます」と喜びのコメントを寄せている。

 埼玉出身の星野は、学生時代に音楽と演劇活動を開始し、2013年に初主演映画「箱入り息子の恋」や園子温監督作「地獄でなぜ悪い」で、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。NHK大河ドラマ「真田丸」や「コウノドリ」などドラマ出演も続くなか、16年に新垣結衣との共演作「逃げるは恥だが役に立つ」で“逃げ恥ブーム”を巻き起こした。

 ミュージシャンとしては、「逃げ恥」の主題歌「恋」を手がけ、こちらも大ヒット。ドラマキャストが踊る「恋ダンス」を真似するファンが続出した。同曲を引っさげて、「第67回NHK紅白歌合戦」にも出場(2年連続)するなど、その年の“顔”ともいえる活躍を見せた。現在は、声優として主演を務めた「夜は短し歩けよ乙女」が公開待機中。また3月30日には、最新エッセイ集「いのちの車窓から」を発表する。

 ひとつのジャンルに留まることなく、多彩な活躍を続ける星野に対し、伊丹十三賞選考委員会は「音楽、エッセイ、演技のジャンルを横断し、どこか息の詰まる時代に、エンターテイナーとして驚くような風穴を開けてしまった星野的表現世界に」と授賞理由を発表している。

 これまでに糸井重里、タモリ、森本千絵、池上彰、リリー・フランキー、是枝裕和監督らに贈られた同賞。星野は、受賞の知らせを受け「本当に驚いています。自分にとって伊丹さんの存在は、遥か遠くに見える灯台のようでした。しかし、その灯りへはどうやっても辿り着けないようにできていて、その活動の姿勢や後ろ姿から、暗に『君は君の場所を作れ』と言われているようにいつも感じていました」と率直な思いを明かしている。

 なお、同賞の選考委員は周防正行、中村好文、平松洋子、南伸坊が務め、贈賞年の前年1月1日〜12月31日の期間に発表された作品などの業績を対象としている。贈呈式は、4月17日午後6時から都内で開催される予定。