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こんにちは。プログラミング クラブ ネットワーク : PCN の 原です。

先日、総務省が実施したプログラミング教育実証事業の報告会に参加してきました。2016年に、全国11箇所で行われた実証事業は、いずれもユニークで興味深かったです。すべてに共通していたのは、子どもたちの笑顔。どの子も良い顔をしていました。僕達のIchigoJamワークショップでも同じく、楽しい学びをしている時の子どもたちの笑顔は本当に素敵です。

○IchigoJam と paprika ってなに?

まずは連載タイトルにもある、この2つを最初にご紹介します。

IchigoJam は、こども用プログラミング専用パソコンです。前回お話しましたが、パソコンとはコンピューターのことでしたね。そう、IchigoJamは、これ一つあればプログラミングで遊べるコンピューターです。下の写真にあるように、電源と画面とキーボードをつないで使います。こんなに小さいのに、音も鳴るし、光るパーツもついています。

僕がIchigoJamを気に入っているのは、誰もが手に取って触れるシンプルなコンピューターだからです。電源をいつ落としても壊れないし、インターネットにつながってないので子供だけで遊んでいても不安がない。ハンダ付けでIchigoJam自身を作れるキットまであり、コンピューターを自分で作ることもできちゃいます。そして、paprikaの背中に乗って、操縦までできちゃうのですからね。バーチャルではなく、リアルな良さが沢山詰まったコンピューターです。

だから、もし子供が自分だけのコンピューターとして最初に買ってもらう or 自分で買うことができたら、いろんなアイデアが浮かんできて、あれこれ楽しめるだろうなぁと思っています。親のパソコンを借りるのでもなく、自分自身のオリジナルをもつ楽しさが子供でも実現できる、そんなMyFirstコンピューターと言えるでしょう。IchigoJamをうまく扱えるようになってから、普通のパソコンにステップアップしてもらうと良いのではないでしょうか?

一方、paprika はIchigoJamで動きをプログラミングできるロボットです。前後左右に動いたり、腕を動かしたりすることができます。IchigoJamを背中にのせて、電池で駆動するので、プログラミングした後はpaprika単体で動き回ることができますよ。どう動かすかは、あなたのプログラミング次第。ボディはダンボールで出来ているので、自分好みにデザインしてあげるのも良いですね。次回以降、順番にIchigoJam、paprikaを使ったプログラミングでの遊び方を詳しく紹介していきます。

今回は、その準備段階として、IchigoJamを手に入れるための準備をしていきましょう。

○IchiogoJamに必要なもの

IchigoJamは、コンピューター本体そのものです。プログラミングを行うためには、次の周辺機器を一緒に用意する必要があります。以下、順に説明していきます。

・IchigoJam T : IchigoJam本体です1
・電源 : USB 5V 電源アダプタ + micro USB ケーブル
・キーボード : PS/2対応のUSBコネクタ キーボード
・テレビ : 黄色い丸型ビデオ端子付きテレビ + ビデオケーブル

電源は、写真のようなmicroUSBアダプタ+microUSBケーブル、Androidスマートフォン用充電ACアダプタなど、microUSBで接続できる5V電源が使えます。IchigoJamは消費電力が大変小さいので、電池タイプのスマホ充電器でも十分に動作します。

キーボード選びは、少々注意が必要です。コネクタの形は、子供が扱うことを想定してUSBの形をしていますが、内部的にはPS/2という仕組みを使っている為、すべてのUSBキーボードには対応していません。写真のような、USB・PS/2両対応という表示があるキーボードを購入するか、お店の人に聞くと間違いがなくて良いです。

テレビは、家にある液晶テレビにコネクタがあれば使えますし、安価な小型テレビを別途購入するのも良いと思います(車載用として、4.3インチや7インチサイズが多く販売されています)。家の液晶テレビを使う場合には、黄・赤・白の三色丸型コネクタ(コンポジット)がついているか、事前に確認しておきましょう。

■はみだしコラム:IchigoJamの世代について
IchigoJam は、発売から改良を重ねて販売されており、2017年3月現在3番目のタイプ 「T」 が最新となっています。本連載では、paprikaとの接続の際の配線を統一するために、「T」 と 「U」 を想定して説明を行います。(いずれも最新版ソフトウェアへのバージョンアップによって、同じプログラムを動作する事が出来ます)

・IchigoJam ※初代IchigoJam
・IchigoJam U ※基板サイズの大型化、ピンソケット幅・コネクタ位置変更等
・IchigoJam T ※角丸基盤とICタイプの変更、キーボードコネクタUSB化等

今回はここまで。次回は、IchigoJamをお店に買いにいきましょう。

○挑戦してみよう

Q.IchigoJamを接続するコネクタ類を、大人の人と一緒に家で探してIchigoJamに使えるか確認してみよう。 ・家にパソコンがあったら、キーボードのコネクタの形を見てみよう。
・携帯電話かスマートフォンの充電器を見せてもらおう。
・家のテレビにの裏・横を、大人の人と一緒にのぞいてみよう。黄色い丸形コネクタは、あるかな?

○まとめ

・IchigoJamは、小さなコンピューター
・IchigoJamは、電源、キーボード、テレビと接続をしてプログラミングできる

○前回の「挑戦してみよう」の答え

Q:家の中で、コンピューターが入っているものを5つ探してみよう

A: ある程度、高機能なものには入っています
例:液晶テレビ、HDDレコーダー、電子レンジ、冷蔵庫、電話機・FAX、洗濯機、通話機能付きインターフォンなど

著者紹介
原 秀一(はら ひでかず)
サーバー・ネットワークが得意なWebシステム系のITプロフェッショナル。福井工業高等専門学校 電子情報工学科、福井大学 情報工学科を卒業。学生時代はプログラミングから逃げ腰だったが、クラウド時代になり35歳から本格的にプログラミングを再開。IchigoJam等を用いたプログラミングを広める団体PCN(プログラミング クラブ ネットワーク)を主宰し、主にアフリカ担当としても活動中。

(原秀一)