今回のビジネスマナーは、メーカー勤務の横田順子さん(仮名・37歳)から届いた相談です。

「同期入社の男性が、異動で私の上司になってしまいました。これまでずっと、仲間として頼ったり頼られたりしてきた間柄です。今後、どう接したらいいでしょうか」

同期入社の男性は、共に頑張ってきたからこその強い絆がありますよね。お互いの状況がわかるだけに、仕事についての悩みや愚痴などは、家族や恋人よりもわかってくれる、頼もしい存在。そんな相手が自分の上司になってしまったら、距離を感じてしまいますね。どう接したらいいのでしょう。さっそく鈴木真理子先生に聞いてみましょう。

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同期入社でも上司は上司。目上の人として接するのが基本

同期入社の男性が上司になってしまったというケースは、40歳が近づくと、あるあるパターンのひとつです。
相手とは仲良しでタメ語の関係。会社の愚痴や不満も聞いてもらっていた間柄なのに、いきなり上司になってしまった……。そんなときは、あなたは部下のひとりとして、彼の下で仕事をしなければいけません。

また、報連相もしっかり。ご存知だと思いますが、報告、連絡、相談です。きっと、彼もそれを望んでいます。率先して、声掛けをしてあげてましょう。

3つの中でも、とくに相談が肝心。チームの中で、あなたが困ることもあれば、彼が困る場合もあるでしょう。
信頼関係ある同期入社だからこそ、他の人では言いにくいことも、あなたなら言えるというシチュエーションもあるはずです。
彼がいちばん頼りにするのは、気持ちが通じ合っている、あなたですよ。

彼のフォロワーになろう

フォロワーという言葉をご存知ですか? これはビジネスシーンにおいて、リーダーを補佐する人、あとに続く人、という意味です。
上位者を支援する、助ける人というと分かりやすいかもしれません。

私が新卒で就職したときの同期入社のメンバーの中にも、相談者さんと同じ経験をした女性がいます。私は寿退社をしましたが彼女は働き続け、40代を目前に、同期入社の男性が上司になりました。
そのとき、彼女は彼の部下としてフォロワーシップを発揮して、数年後に自分も課長になりました。上司であるその彼が、人事部に昇格の推薦状を書いてくれたのだそうです。

今ふたりは「課長」同士。なんらかわりなく、よい関係を続けていてステキです。

もし彼女が「私が、私が」と過剰に自己PRしたり、彼をライバル視したりしていたら、きっと今のポジションにはつけなかったでしょう。

優れたフォロワーはリーダーになれます。上位者にも下位者にも気配りをする女性は、余裕を感じさせます。

ぜひ、同期が上司になったことをチャンスとらえて、あなたも成長してください。

入社時は女子のほうがよっぽど優秀!と誉れ高いにも関わらず出世は男性のほうが早かったりというこの理不尽。だかといって、クサっているだけではもったいない。前へ前へ!



■賢人のまとめ
上司になった彼がいちばん頼りにするのが、同期入社のあなたのはず。ぜひ彼のフォロワーになってあげてください。優れたフォロワーはリーダーになれます。

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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