ドル・円為替、3月28日の動きとポイントは

写真拡大

 1ドル110円をいつ割るのかが注目されたが、1ドル110円11銭を最安値にしてこらえているのが現状である。アメリカではダウ工業株30種平均が5年8カ月ぶりに8日間続落となったが、ドル円は1ドル110円63銭まで戻した。しかし根本的な円高の流れは変わってはいない。はたして今日は1ドル110円をキープできるのだろうか。

 ドルが大きく値を下げたのは2度ほどだ。3月27日16:30(時間はすべて日本時間)に1ドル110円12銭まで下げた。さらに22:00には最安値の1ドル110円11銭をつけている。一つの壁がこの110円11銭ラインのようだ。このラインに近づくとドル買いが盛んになる。ダウの下げ幅が小さくなってきたこともドル買いにやや拍車をかけた。しかしこのままドル買いが続くことは考えにくい状況である。アメリカの10年債権利回りを見てみると、2週間前はほぼ毎日2.5%以上であった。先週は2.4%以上を保っていた。それが現在は2.378%といったように2.4%を下回っている。

 アメリカのスパイサー報道官の今朝3:20のコメントによると、「税制改革は8月をめどにしているが、その前にある大きな問題の合意が必要」だとしている。市場が期待しているほどアメリカの税制改革もすんなりと前進するわけではなさそうだ。ドルが買われる材料としては乏しい。

 本日のアメリカでは為替相場に影響を与えるイベントがいくつかある。22:00には1月ケースシラー住宅価格の指標が発表される。23:00には3月消費者信頼感の指数発表。リッチモンド連銀製造業景気指数の発表と続く。29日1:45にはジョージ・カンザスシティ連銀総裁の講演。1:50にはイエレンFRB議長の講演となる。2:00には5年債の入札。5:30にはパウエルFRB理事の講演となっている。

 特に注目すべきは1:50から始まる予定のイエレンFRB議長の話の内容だ。トランプ大統領の支持率が41%から、オバマケア代替法案採決見送りによって36%まで下落した。アメリカの政治は滞っているように見える。経済は別と切り離すことはできない。彼女のコメントが市場に安心感をもたらすのかどうかがポイントとなるだろう。