WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

「マスターズ出場に向けて、できることはすべてやる」

 アーノルド・パーマー招待(3月16日〜19日/フロリダ州)が終了した翌日の月曜日、タイガー・ウッズ(41歳/アメリカ)はニューヨークシティでそう語った。

「なんとしても出場したかったのに、残念でならない」と、ウッズは過去8度の勝利を挙げ、敬愛する亡きパーマー主催の大会を断腸の思いで欠場した。それも、マスターズ(4月6日〜9日/ジョージア州)出場をまだ諦めていないからだろう。

 そんなウッズだが、コース外では元気な姿を見せた。『The 1997 Masters・My Story(1997年マスターズ・マイストーリー)』という自身の著書を出版。そのプロモーションのため、ニューヨークシティでテレビ出演や書店でのサイン会などを行なっていたのだ。


1997年、マスターズで初優勝した際のタイガー・ウッズ はたして、ウッズは本当にマスターズで復帰できるのか?

 ウッズの強気な言葉とは裏腹に、周囲では「復帰は絶望的」という意見が大勢を占めている。少なくとも、あと2週間後に迫ったマスターズでの復帰はありえない――そうしたムードがゴルフ界全体に漂っている。

 2月初旬の欧州ツアー、ドバイ・デザート・クラシック(UAE)出場の際に「飛行機による長時間の移動で腰痛が悪化」して、同大会は2日目のスタート前に途中棄権した。以降、ドクターストップがかかって、当初出場を予定していたジェネシス・オープン、ホンダ・クラシックも欠場することになった。

 そうした現状にあって、もしマスターズで復帰するなら、その前に実戦での調整を図るため、アーノルド・パーマー招待でプレーするのではないか、と見られていた。しかし、ウッズは同大会の欠場を発表。その時点で、同時にマスターズの出場も不可能になるだろう――誰もがそう思うのは当然のことだった。

 しかも、ウッズの長年の親友のひとり、スティーブ・ストリッカー(50歳/アメリカ)が、「タイガーの状態は決してよくない。ドバイで棄権したときの、あの腰をかばった歩き方は非常に心配だ」と発言。そのうえで、「あの体ではプレーできる状態ではないはず。(復帰には)しばらく時間が必要だ」と、ウッズが厳しい状況にあることを明かした。

 そのニュースは瞬く間に広がって、「ウッズの復帰は絶望的」という見方がより現実味を増していった。

 だが、そうした”噂”を必死に打ち消そうとしている人物もいる。ウッズのエージェントであるマーク・スタインバーグ氏だ。

「ウッズ本人と話したが、今はまだマスターズに出場するか否かを決めるときではない。練習をどれぐらいしているかは話せないが、治療を続けて(マスターズ)出場に向けてあらゆる準備をしている。今はまだ、何も発表できない」

 なんとも歯切れの悪いコメントである。これでは余計に、マスターズ出場が厳しい状況にあると思えてしまう。

 ともあれ、マスターズ出場が可能か否か、それがこれほど騒がれるのは、ウッズの人気がいまだ絶大だからだ。ニューヨークシティのサイン会では、ウッズのサインをもらうために徹夜で並ぶファンもいたという。

 もちろん、ゴルフ界にとっても、ウッズがマスターズに出場するかしないかは、大きな出来事となる。

「いずれにしても、オーガスタ・ナショナルには行くよ」

 ウッズはそう言って、マスターズ開催週の火曜日の夜、歴代勝者たちが集まる”チャンピオン・ディナー”に出席することは明言した。

 奇しくも、ウッズがマスターズで初勝利を飾った1997年から、今年はちょうど20年目となる。今回ウッズが出版した本の中には、あの1週間をどう過ごしたかが詳細に記されているという。

 残された時間は、あと2週間。ウッズは今年のマスターズウィークをどんなふうに過ごすのだろうか。

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