中国国内の自動車市場では、日系車とドイツ系車がが大きなシェアを獲得し、成長し始めている国産メーカーの自動車が追随を図るという大きな構図がある。中国メディア・今日頭条は26日「日系とドイツ系の自動車をどのように見るか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国国内の自動車市場では、日系車とドイツ系車がが大きなシェアを獲得し、成長し始めている国産メーカーの自動車が追随を図るという大きな構図がある。中国メディア・今日頭条は26日、「日系とドイツ系の自動車をどのように見るか」とする記事を掲載した。

 記事は、中国の合弁自動車市場において日系とドイツ系がほぼ天下を二分しており、両者に関する話題は永遠に語り尽くされることがないと紹介。両者に関する主なテーマは車体の重さ、安全性、燃費などであり、「ドイツ系は車体が重く、ドアの音がしっかりしているから安全だが燃費が悪い」、「日系車は外観がおしゃれで、燃費がいい反面、ボディが薄いので安全でない」といったステレオタイプ的な話をしばしば耳にすると伝えた。

 そのうえで「同じクラスの自動車を比較してみると、実際は両者の車重には大きな差はない。そして、自動車の安全性はもはや鋼板の厚さで判断する時代ではないのだ」と説明。自動車の前後の衝撃吸収部分が安全性に大きく関わっており、日系、ドイツ系いずれも安全対策はしっかりとやっていると解説した。

 また、燃費についても車重だけが大きな要素ではなく、エンジンと変速機の組み合わせも大切であるとし、資源の乏しい日本が技術的にリードしているハイブリッド車を除けば、燃費にかんして両者は大差ないのだと説明している。

 記事は「両者の自動車についてああだこうだ言うのはみな笑い話のようなものなのだが、消費者に大きな誤解を生みかねない。人と同じで完ぺきな自動車などないと思って理性的に自動車を購入することだ」とした。

 輸入車の場合は生産国の特徴やニーズに合わせて作られていることから、それぞれの長所や短所がはっきりと分かれるかもしれない。しかし、日系、ドイツ系いずれも現地の自動車メーカーと合弁企業を作り、多くの自動車が現地生産を実現している。現地生産では中国の消費者、中国での使用という点が第一に考えられており、安全性や性能、燃費といった部分ではすでに極端な差は出にくくなっているのではないだろか。あまり外野の意見に惑わされることなく、最終的には自分のフィーリングで選ぶことが大切なのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)