岐阜市のシンボルである金華山は、全山が自然のままの森林に覆われた、標高329メートルの山。

その頂にそびえるのは、斎藤道三・織田信長の居城として有名な岐阜城です。

この城はかつては「稲葉山城」と呼ばれていましたが、1567年に織田信長によって攻略され、この地方一帯の地名も「井の口」から「岐阜」に改称されました。

岐阜城は、その後、1600年に関ケ原合戦の前哨戦で激戦の末に落城。翌年、廃城となり、天守閣や櫓は加納城に移されました。

現在の城は、昭和31年7月に岐阜城再建期成同盟によって復興された鉄筋コンクリート造りのお城。

お城自体は戦国時代のものではありませんが、いまも金華山山頂に上がれば、道三や信長が眺めた雄大な景色を見ることができます。

さっそく、金華山ロープウェーに乗って、金華山山頂へ行ってみましょう。

金華山ロープウェーの乗り場(山麓駅)は、岐阜公園の一角にあります。

JR岐阜駅からはバスで「岐阜公園歴史博物館前」まで約15分。マイカーの場合は、岐阜公園駐車場(駐車料金は1回300円)を利用すると便利です。

岐阜公園内の案内に従って金華山ロープウェー乗り場(山麓駅)へと進みます。

こちらが金華山ロープウェー山麓駅。

金華山ロープウェーの運賃は、大人(12歳・中学生以上)が片道620円、往復1,080円。小人(4歳以上12歳未満)は片道280円、往復540円です。(消費税込)

チケットは、自動券売機またはスタッフのいる窓口で購入することができます。

金華山ロープウェーは年中無休で、営業時間は以下の通り。
5月12日〜10月16日 8:00〜18:00
10月17日〜3月15日 9:00〜17:00
3月16日〜5月11日 9:00〜18:00
(※元旦のみ 5:00〜17:00)

15分間隔(毎時0分、15分、30分、45分)で運行しています。

ロープウェーは前側に立てば迫りくる森林が目の前に、後ろ側に立てば長良川を眼下に見下ろすことができます。

ロープウェーは4分で山頂駅に到着。

ロープウェー山頂駅から見下ろす岐阜のまち。

ロープウェー山頂駅を降りたすぐ前にはリス村があります。

金華山には、リスの食べるシイの実やドングリの実が豊富で、天敵も少なく、リスが生息するにはとても適した環境。

ここリス村では、金華山の野生のリスを長い年月をかけて調教し、自然を生かした環境のもと、子どもたちがリスと触れれ会える場を提供しています。

入村料は4歳以上1人200円。リスと触れ合ってみたい方や、ロープウェーの待ち時間がある方は、立ち寄ってみるのもよいかもしれませんね。

ロープウェー山頂駅から岐阜城までは石段や坂のある山道を7分ほど歩きます。

天下第一の門。稲葉山の城郭の再建、城下町の井の口を岐阜と改名、楽市楽座の継続を認めるなどの信長の大志をたたえて、ここに建てられた冠木門です。

この門をくぐって、山道を進みます。

敵の侵入を防ぐため、尾根の通路を遮断するように掘られた堀切(切通)。普段は木橋がかかっており、戦時には橋を落として防御したと考えられています。

数分歩くと、目の前に岐阜城が現れてきました。ここからさらに石段を上ります。

「道三・信長ゆかりの岐阜城」の看板がでている場所は絶好の撮影スポット。

正面よりもこの位置からの岐阜城がいちばん美しく見えるので、カメラを持参した方はここで撮影をすると良いでしょう。

鵜飼いで有名な清流長良川にかかる長良橋、そしてその向こうには長良川球場が見えます。

岐阜城入口。入場料(岐阜城資料館と共通)は、大人(16歳以上)200円、小人(4歳以上16歳未満)100円です。

岐阜城1階は武具の間。刀剣類など武具を展示しています。

2階は城主の間。信長とその一族、岐阜城の歩み、歴代の城主を紹介。

3階は信長公の間。織田信長公の紹介、出陣の装束や、兜の展示など。

4階は望楼の間。かつて織田信長公も天下を見晴らした壮大な眺望を楽しむことができます。

天守閣からは、東には恵那山、木曽御岳山、北には乗鞍、日本アルプス、西には伊吹、養老、鈴鹿の山系が連なり、南には濃尾平野が広がる様を見ることができます。

信長公もかつてのこの場所から天下を見下ろしていたのでしょうね。

この場所が「天下布武」の拠点にされた理由が、なんだかわかるような気がします。

岐阜城は期間限定で夜間営業をすることがあり、その際には写真のような夜景を見ることもできるそうですよ。こちらは信長公は見ることができなかった景色ですね。

岐阜城のすぐ近くには岐阜城資料館物があり、江戸時代以前の歴史資料を所蔵・展示しています。

岐阜城と岐阜城資料館の入場券は共通なので、岐阜城見学の後はこちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか。

岐阜城と岐阜城資料館の間にはベンチのある展望スペースがあります。天気のよい日には、お弁当を持参して、ここで素晴らしい景色を眺めつつ、ピクニックを楽しむのも良いですね。

金華山山頂まではロープウェーで来られますが、そこから岐阜城までの道は石段や坂が続くので、スニーカーなど歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

名称 岐阜城・岐阜城資料館
住所 岐阜県岐阜市金華山天守閣18
電話番号 058-263-4853

営業時間 
5月12日〜10月16日 8:30〜17:30
10月17日〜3月15日 9:30〜16:30
3月16日〜5月11日 9:30〜17:30
(※元旦のみ 6:30〜16:30)

年中無休

公式ホームページ http://www.city.gifu.lg.jp/3537.htm