クルマ音痴の東京カレンダー編集者・船山を一人前のクルマ担当に育てる本連載。自動車を得意とするベテランライター・サトータケシが、全日本クルマ音痴代表の編集部員船山(通称ふなっしー)に、わかりやすくクルマの魅力を解説します。

今回のテーマは、「女の子が運転して、イケてる車って何?」



船山:最近、若いカップルがドライブしているのを見ると、女のコがハンドルを握っているケースが多くて気になるんすよ。

サトー:あー、見る見る。

船山:僕、あれが絶対に許せないんです。男が助手席だとぉ!?

サトー:なんでそんなに怒ってんの? いいでしょ、運転する女子って素敵じゃない。

船山:断言します。僕が奥さんになる人とドライブに出かけたら、絶対にハンドルは渡しません。男が女を危険から守る。女が男の疲れを癒す。それこそがあるべき美しい姿じゃないですか。

サトー:そんなに大げさに言わなくても、運転って楽しい行為だから、彼女とわかちあえば?

船山:わかりました。そこまで言うんなら、女子が運転してハマるクルマを教えてくださいよ。



【サトー’s RECOMMEND】Nissan Note e-Power。日産の人気コンパクトカー、ノートに新しい仕組みの電気自動車が新たに加わった。1.2ℓのエンジンは発電に専念。ここで生まれた電力を高性能のバッテリーに蓄え、この電力でモーターを駆動して滑らかに走る。¥1,772,280〜

サトー:そうだね、入門編だったらまずはコンパクトカーかな。女性は大きいクルマに拒否反応を示す場合が多いから。最近のモデルだったら、日産ノートのe-POWERかな。

e-POWERってのは、エンジンは発電だけを担当して、そこで生まれた電気でモーターを回して走る、新しいタイプのEV(電気自動車)なんだ。

船山:それがどうして女子向き?


「電気自動車」が女子向きの理由とは?


サトー:モーターだけで走るから静かで振動がない。エンジンの音や振動をイヤがる女性は多いんだ。

船山:女性向けっていうか、僕がその新しい仕組みを試したいです。

サトー:スーッと滑らかに走るから、運転が上手くなったような気がすると思うよ。彼女に、「船山さん、上手♥」って言われるかも。

船山:でへへ。じゃあ今度は僕が教えてあげるよ、っていう流れですね。日産ノート、いいかも!

サトー:ちょっと違うかな……。

船山:ちっちゃくて可愛い女のコも好きなんですけど、じゃじゃ馬みたいなコも好きなんすよ。ワイルドなお転婆娘に似合うクルマはどんなのでしょう?

サトー:だったらフォルクスワーゲンの新しいティグアンなんていいと思うよ。



【Volkswagen Tiguan】気はやさしくて力持ち、まさに女性のナイト。新型ティグアンの日本への導入は、2017年1月に始まった。以前のモデルよりもひと回り大型化したが、さまざまな取り組みから燃費は向上、JC08 モード燃費は16.3km/ℓを記録する。¥3,600,000〜

船山:カクッとしたシャープなラインは、都会っぽさと野性味が同居している感じですね。

サトー:でしょ? しかもデザインだけじゃなくて、「つながる性能」まで加わって、中身もモダンになっているんだ。

船山:「つながる性能」って何?

サトー:モバイルオンラインサービスが装備されるから、天気とかニュースとか、いろんな情報をディスプレイに表示できるんだ。

船山:へぇ、スマホとクルマの合体ですね。確かに女子向きかも。

サトー:ワイルドでしかも最新機能満載。こんなクルマを乗りこなす女性がいたら、最高にカッコいいと思うけど。

船山:カッコいいのは認めます。ただ、そんなカッコいい女性が、自分の前だけでは助手席でかわいくガムの包装紙を剥いてくれるのがいいんじゃないですか!


まだまだ譲れない船山の「女性は助手席」論!


サトー:……。じゃあさ、学級委員長や運動部の部長みたいなタイプはどう? ジャガーXEとかスポーツカーのスバルBRZに乗るような、キリッと凛々しい女性の助手席もイヤ?



【Jaguar XE】学級委員長タイプの正統派二枚目スポーツセダン。ディーゼルもラインナップ。¥4,390,000〜



【SUBARU BRZ】マイナーチェンジでさらに完成度向上、体育会系の本格的スポーツカー。¥2,430,000〜


船山:イヤですね。賢くてしっかりしている女性にハンドルまで委ねたら、僕の立場がないですもん。

サトー:……。でもさ、いまの世の中、彼女や奥さんがふなっしーより稼いでるケースってあり得るわけじゃない? 『東京カレンダー』の表紙の撮影で知り合った女優さんと恋に落ちたら? 6社とテレビCMの契約をしている彼女は、ふなっしーより少しだけ稼いでるんじゃない?

そんな彼女に、いつもそばにいてほしい、撮影も収録も付いて来てほしい、って言われたらどうする?

船山:やぶさかではありません。

サトー:人気女優の助手席に座るふなっしー、男たちの憧れだよ!

船山:助手席に座るのも、悪くないような気がしてきました。

サトー:妻をサポートする新しい男性像ってことで、『アエラ』からも取材が来る。

船山:サトーさん、その時、僕はどんなクルマに乗っているべきか、教えてください!

サトー:メルセデス・ベンツのSLだね。世界で最もエレガントだと言われるオープン2シーターなんだ。このクルマならキミの奥さんにも負けない華やかさがある。



【Mercedes-Benz SL Class】“自動車界の貴婦人”といえば、このクルマ!エレガントかつ高性能な、メルセデス・ベンツの最上級ロードスター。SLというモデル名は「Super Light(超軽量)」の意味で、1950年代に活躍したレーシングマシンに由来する。¥12,650,000〜

船山:僕、今から助手席座る練習します!


〜サトータケシ今回の教訓!〜
ファンシーな可愛い車より、本格的な車に乗る女性が格好いい!


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