電通でテクノロジーを起点とした新しい表現開発に取り組む制作チーム「Dentsu Lab Tokyo」(電通ラボ東京)は27日、ディープラーニングなどのデータテクノロジーを活用した「AIスポーツ解説プロジェクト」を始動したと発表した。第1弾として、NHKの野球関連番組用にスポーツ解説システム「ZUNO(ズノさん)」を開発した。

 ZUNO(ズノさん)は、2004年から記録されている300万球を超える打席データを学習し、配球や勝敗、順位などを予測したり、データマイニングを応用することで、これまで人間の解説者では見つけることのできなかった選手の傾向や試合状況に応じた投球の解析を行ったりすることが可能という。開発に当たっては、囲碁やチェスなどの分野における人間と人工知能の対決で話題となった「ディープラーニング」の技術を応用している。

 今後は、来年度にもNHK BSの野球関連番組でZUNO(ズノさん)さんが解説者として登場することを目指し開発を進める方針。野球以外のスポーツにもデジタルスポーツ解説者を応用し、視聴者が多様な観点からスポーツを楽しめる手法の開発に取り組むとしている。