嫉妬でパートナーに硫酸を浴びせた女(出典:http://www.bbc.co.uk)

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嫉妬に狂い、理性を失ってパートナーに硫酸を浴びせて殺害しようとした52歳の女が、このほど裁判で少なくとも17年の懲役を科せられることになった。終身刑ともいえる判決にこのニュースを知った人からは「当然だ」という批判が寄せられている。『BBC』や『Mirror』が伝えた。

自分のことを愛してくれる―それだけで物足りなかった女は、嫉妬が原因でパートナーの顔に硫酸をかけ彼の人生を台無しにした。

英レスターシャー州レスターのターナーロードに住むケイティー・リオン(52歳)は、2015年の12月にダニエル・ロタリウさん(31歳)と交際を始めた。しかしカップルは頻繁に喧嘩をしていた。そのほとんどがリオンの嫉妬心が原因であった。

リオンはロタリウさんのフェイスブックを削除するよう求めたり、「私を愛しているならその証拠に私の名前をタトゥーで入れて」と強要するなどしていたという。

事件があった昨年7月26日も2人は昼間に口論となり、ロタリウさんは夜8時ごろに寝室へ入り眠った。そして真夜中に焼けるような熱さで目を覚ました。ロタリウさんは顔に濃度96%の硫酸を浴びせかけられ、部屋にいた人影を見ようとした。しかしそれがリオンだったかどうかを確認する間もなく、ロタリウさんの眼の光は永遠に奪われてしまったのだ。

実はこの日、リオンの前のパートナーであったマーク・カミングス(46歳)が家にいた。「家にはいたが、ずっとリオンの部屋に隠れていた」と主張しているカミングスは、リオンに頼まれてオンラインで硫酸を2容器購入したことが捜査で明らかになっている。調べでは、「宝石を磨くために使うので購入してほしいと(リオンに)頼まれた」と述べた。

首にリオンの名前のタトゥーも彫っているカミングスは、リオンと交際していた頃から彼女の気を引こうと言いなりになっていたようだ。リオンとよりを戻せるならと今回も全て言われるがままに行動していたと見られている。その気持ちを利用して、リオンは事件後、カミングスに罪をかぶせようとしていたことを認める発言をしている。

また、リオンは以前から酸攻撃に興味があったと見られ、実際に被害に遭った人が書いた自伝書も持っていたという。

21日の裁判で治安裁判所のアンジェラ・クラーク検察官は「被害者を殺害する目的で計画し犯行に及んだのは、リオン被告に他ならない」としてカミングスに殺人未遂罪は科されることはなく、リオンに少なくとも懲役17年という判決が言い渡された。

喧嘩の果てにリオンに硫酸をかけられたロタリウさんは完全に失明し、全身の3分の1を火傷してしまったために以前の面影は全く残っていない状況で、現在も治療中だ。

捜査を担当したレスターシャー警察のリッチ・ウォード主任警部は、「リオンは全く反省の色を見せていない」と話している。また「被害者に与えられた恐怖は想像を絶する」としたうえで「このような残酷な事件に遭ったにもかかわらず、彼の強さと回復力は著しい」と述べている。

心身ともに深い傷を残す残忍なアシッドアタック(酸攻撃)のニュースに、多くの人は怒りを隠せない。リオンに対して「17年の懲役なんて足りない。同じように硫酸をかけられればいい」「なんて臆病な悪魔なんだ」「誰でも嫉妬心を示すことはあるけど、これはあまりにも残酷過ぎる」「イギリスは絞首刑がないけど、こういう残酷な犯罪には絞首刑を与えるべき」「刑務所で腐ってしまえ」といった声があがっている。

出典:http://www.bbc.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)