日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)

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 存在感増す23歳の若武者を後方から支える。日本代表の右SBの位置に入るDF酒井宏樹(マルセイユ)は、前方に入るFW久保裕也(ゲント)が気持ち良くプレーできるように意識してピッチに立っているようだ。

 23日に行われたUAE戦では、右サイドの連係からゴールを陥れた。タッチライン際でボールを受けた酒井宏が、最終ラインの裏に抜け出そうとする久保の動きを見逃さずにパスを供給すると、これを久保が右足で合わせてゴールを陥れた。久保にとって代表初ゴールは、阿吽の呼吸から生まれたと思いきや、酒井宏はプラン通りとはいえないと笑った。

「(久保が)見えたのでパスを出したら、うまくいったという感じです。計画どおりというプレーはサッカーにはないので、あのタイミング、あの瞬間がうまくいったというだけのことです」

 昨年11月にA代表に初招集された久保とは、ともに過ごした時間が多いとは言えない。右サイドでコンビを組むということで、「裕也には『要求して』と言っているし、裕也の方から『どうすればいいか』という話はしてもらっている」という。しかし、まだまだ発展途上であり、「(合わせた)時間が短すぎるので、連係というよりはお互いを信じ合ってやるしかない」と語っている。

 だが、右ウイングの位置に久保が入ろうが、FW本田圭佑(ミラン)が入ろうが、他の選手が入ろうが、自分のやるべきこと、意識することは変わらない。「誰と組んでも、僕の考えることは変わらない。前の選手がやりやすいように動くだけ。主導権は彼らにあるので、それに合わせて動くことを考えたい」。翌28日に行われるホーム・タイ戦でも、前方の選手に“尽くし”つつ、自身の持ち味も発揮していこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)


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