シンガポールの裁判所に到着した夫のリム・チュン・ホン被告(左)と妻のチョン・スイ・フーン被告(2017年3月27日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(訂正)フィリピン人のメイドに1年と3か月にわたって十分な食事を与えず、体重が29キロになるまで飢えさせたとして有罪になったシンガポール人夫婦が27日、収監された。

 夫婦の弁護士によると、夫で取引業者のリム・チュン・ホン(Lim Choon Hong)被告(48)には3週間の禁錮刑と1万シンガポールドル(約79万円)の罰金、妻のチョン・スイ・フーン(Chong Sui Foon)被告(48)には3月の禁錮刑がそれぞれ科されたが、検察当局はさらに重い最高禁錮1年の刑を2人に求めるとして上訴している。

 テルマ・オヤサン・ガウィダン(Thelma Oyasan Gawidan)さんは夫婦が住んでいた高級住宅街、オーチャード・ロード(Orchard Road)の分譲マンションでメイドとして働いていたが、2013年から14年にかけての1年3か月の間、十分な食事を与えられなかった。被告らは雇用法に違反した罪で昨年、有罪判決を受けた。

 40歳代のガウィダンさんは被告らの元で働いていた15か月間、チョン被告が用意するパン数切れと少量のインスタントラーメンのみといった内容の1日2食の食事しか許されず、そのうち体重は20キロ近く減ってしまったという。

 またガウィダンさんは携帯電話を使うことや1人で外出して食料を買うことも許されず、シャワーは週に2度しか浴びさせてもらえなかったといい、2014年4月に夫婦の元を逃げ出し、フィリピン人の知人に電話で助けを求めたという。その後ガウィダンさんは移民労働者用の避難施設へ移送され、施設側の支援で夫婦を人材開発省に訴えたという。
【翻訳編集】AFPBB News