アマ、プロでそれぞれ1勝を挙げた堀琴音もステップから羽ばたいた数少ない選手の1人(京都レディース事務局提供)

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<ラシンク・ニンジニア/RKBレディース 事前情報◇27日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(6,506ヤード・パー72)>
「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で開幕する、国内女子ツアー下部組織ステップアップツアーが変革の年を迎える。
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今季最も大きなポイントとなるのが賞金ランキング制の導入だ。昨年までは優勝者に4試合のレギュラーツアー出場権が与えられる制度があったがこれを撤廃。賞金ランキング1位の選手には、2018年から実施されるリランキングまでの前半戦のレギュラーツアー出場権、2位〜5位の選手にはサードQT免除資格、6位〜10位の選手にはセカンドQT免除資格が与えられることとなった。
これまでの優勝者へのレギュラーツアー出場権付与制度は、ツアー出場の貴重な機会ではあったものの、その4試合で目覚ましい結果を残す選手は多くなかった。かつては横峯さくら、諸見里しのぶらステップアップ優勝からレギュラーツアーに出場しシードを手にしたが、そうした例は一握り。LPGAもこうした現状から、抜本的な選手強化のためにステップアップツアーの賞金ランキング導入を検討していたという。ランキングの導入にあたり試合数の確保が絶対条件だったが、今季は21試合となったことで新制度の導入に踏み切った。
この日会場を訪れた原田香里LPGA副会長は「年間通じて自分の調子を合わせながら、スケジューリングも含めて(レギュラーで戦うための)練習というか。レギュラーで戦うためには、自分の弱いところも強化しないといけないですし、それには1年間トータルでやることが選手とツアー強化につながると考えた」と導入の意図をコメント。「切磋琢磨して日本ツアーのレベルを上げてもらえたらいい。ここで戦えば上もあるんだよという意識をもってやってほしい」と続けた。
海の向こう、米国PGAツアーも数年前から下部組織であるWeb.comツアーの強化に乗り出し、入れ替え戦の実施や、予選会からは下部ツアーを経由しなければPGAツアーに出場できない制度を導入。ただの“二軍”ではなく、戦うツアーとして組織された舞台でもまれた下部ツアー出身選手達はPGAツアー昇格後すぐさま活躍した。エミリアーノ・グリジョ(アルゼンチン)、昨年「マスターズ」で最終日最終組を回ったスマイリー・カウフマン(米国)らはその筆頭だ。PGAツアーの選手層の厚さは下部ツアーの充実も無関係ではない。
このステップアップツアーも今年からただの“二軍”ではない戦う舞台に変わる。そして、これからどんどん増えていくであろうステップアップツアー出身者が、レギュラーツアー全体のレベルも向上させていく。世界で戦う競技力向上へ、女子ツアーは足元から変革をスタートする。

<ゴルフ情報ALBA.Net>