ワールドカップ出場権を獲得すべく、清武はチームの勝利を最優先する覚悟だ。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 ロシア・ワールドカップ アジア最終予選のタイ戦を翌日に控えた日本代表が3月27日、試合会場の埼玉スタジアムで練習を行なった。
 
 UAE戦をベンチで見守った清武弘嗣は、故障明けでのコンディションについて改めて「(状態は)良い」と復調をアピール。タイ戦はハリルジャパンの特長である縦に速いサッカーを意識しつつも、「引いた相手にボールの出し入れを多くして、いかに相手を食いつかせるか。明日はボランチとトップ下が重要になってくる」とイメージを膨らませる。
 
 3月シリーズ初戦は香川真司にスタメンの座を譲った格好になったが、「試合に出たいという気持ちはあるし、それがないとここにいる意味がない」と代表に対する強い想いを語る。その一方で、キャプテンの長谷部誠をはじめ、今野泰幸、大迫勇也ら主力が次々と離脱するなか、選手全員が一丸となることでコミュニケーションも増え、チームの雰囲気の良さも肌で感じてもいる。

 それだけに、心のどこかで「今の良い流れが続くなら……」という想いもあるのだろう。ワールドカップ出場権獲得を獲得するためなら、犠牲になることも厭わないニュアンスが言葉の節々に感じられた。
 
「みんながワールドカップを目指している中で、もちろん試合に出たい気持ちはありますけど、チームのためにという気持ちもある。(香川)真司くんとピッチの上で絡みたいとも思う。ただ、まずはワールドカップの切符を掴まないといけない。5、6年代表にいるけど、こういう気持ちは初めてじゃないし、自分のやれることをやりたいと思います」
 
 理想と現実の狭間で揺れる葛藤を抱える清武。彼はタイ戦で何を“自分のやれること”に課すのだろうか。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

【日本代表PHOTO】ハリルホジッチ体制初陣から現在まで。全試合のフォーメーション&結果