バングラデシュ・ダッカのダッカ医科大学病院で取材に応じる、サハナ・カトゥンさん(2017年1月30日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】手や足に木の皮のような巨大なイボが生じる「ツリーマン(樹木男)症候群」を患っていると診断され、先月初回の手術を受けたバングラデシュの少女の父親が27日、少女を退院させ家に連れ帰ったと語った。父親は「再びイボができており、もう治らないのではないか」と語り、危惧している。

 女性として世界で初めて「疣贅(ゆうぜい)状表皮発育異常症」と診断されたサハナ・カトゥン(Sahana Khatun)さん(10)は先月、首都ダッカ(Dhaka)のダッカ医科大学病院(Dhaka Medical College Hospital)で第1回目のイボの除去手術を受けた。医師らは最初の手術は成功だったと喜んでいたが、父親のムハンマド・シャージャハン(Mohammad Shahjahan)さんはAFPに対し、症状はかえって悪化しており、娘にこれ以上の手術は受けさせたくないと述べた。

 ムハンマドさんは「手術で木の皮のようなイボを取ったが、それよりも太く固いのがまた生えてきている。本当に恐ろしい。さらに8〜10回の手術が必要だと言われたが、それで治るという保証はない」と語った。

 同病院のやけど・形成外科のサマンタ・ラール・セン(Samanta Lal Sen)科長によれば、病院側はサハナさんを入院させたままさらに手術を行いたかったが、父親のムハンマドさんが「症状はよくなっていない」と苦情を述べて、サハナさんを連れ帰ったという。

 ムハンマドさんは貧しい労働者で、一人でサハナさんを育てている。サハナさんの治療期間中、生計を立てるのにも苦心しているといい、「(手術の間)仕事を休んで娘と一緒にいなければならなかった。まともな食事をさせる金もない。娘は私に唯一残された家族なのに、病院のベッドで悲しげに座っているのを見るのはしのびない」と述べた。
【翻訳編集】AFPBB News