Doctors Me(ドクターズミー)- 赤ちゃんの体臭が気になる…臭いの原因と対策を医師が徹底解説!

写真拡大

赤ちゃんはミルクの匂いがするとよく言いますが、本当にそれだけでしょうか?

実は赤ちゃんにも体臭があり、ミルク以外のさまざまな臭いを発することがあります。

「臭い!なんで?」と戸惑うママたちも、まずは焦らず、どんな臭いで原因が何なのかを事前に知っておくことで安心できますよね。

今回はそんなママたちのために、赤ちゃんの体臭について医師に詳しく解説していただきました。

赤ちゃんの体臭、いつ頃から始まる?


生まれたての赤ちゃんにも甘い、いい匂いがすると感じられる方がおられるようですが、赤ちゃんは決して無臭ではありません。

赤ちゃんの体臭については明確に「何カ月でこういう臭いがします」と決まっているものではありませんが、生後1カ月程度から皮脂の分泌が多くなるので、この時期に臭いに気付かれる方も中にはいらっしゃいます。

赤ちゃんの体臭はどこから臭う?


全身


全身から母乳やミルクの甘い匂いがすることが多いです。特に夏や蒸れる季節はこぼれた母乳やミルクが口回りや首の下で腐り、酸っぱいような臭いになることもあります。

老廃物が溜まりやすい部位


その他、首の下・腋の下・耳垢・ひじやひざの裏など老廃物が溜まりやすく洗いにくい部分から、酸っぱい垢のすえたような臭いがすることがあります。

生後1カ月程度から、皮脂の分泌が多くなりますが、このころ加齢臭のような臭いを感じられることもあります。特に男の子の場合は顕著なようです。

オムツ


オムツの中で長時間尿がむれると、魚介類や出汁のような臭いがすることもあります。母乳やミルクしか飲んでいない(離乳食を食べていない)赤ちゃんの便は、米が炊き上がるときの蒸気のような臭いがすると言われています。

赤ちゃんの体臭で懸念される疾患


ワキガ


腋臭症(えきしゅうしょう)「ワキガ」とも呼ばれ、皮膚に存在するアポクリン腺から分泌される汗が強い悪臭を放つ体質のことを指します。

一般的に汗は臭いを持つものですが、腋臭症/わきがの人のそれは強く独特な臭いであることが特徴で、思春期頃から起こります。

赤ちゃんで見られることはなく、思春期頃からの性ホルモンが腋の汗腺に作用することでワキガが生まれます。

脂漏性湿疹


脂漏性湿疹とは、皮脂の分泌が盛んな頭皮などでおこる湿疹、炎症のことで、脂漏性皮膚炎とも呼ばれます。脂漏性湿疹になるとかゆみが出て、赤い湿疹が出たり、皮膚がむけたりします。

成人の方と、生まれてまもない赤ちゃんに見られやすい、といわれてます。

脂漏性湿疹ができると、加齢臭のような匂いが起こりやすくなります。ぬるま湯と刺激の少ない石鹸で優しく洗い、こすらずに押し拭きするようにしましょう。

糖尿病


糖尿病とは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが十分でないために血中のブドウ糖がきちんと使われず、血糖値が高くなる病気をいいます。

赤ちゃんで起こることはごくまれですが、糖尿病の場合、尿が甘い匂いがすることがあります。

先天代謝異常


先天代謝異常のうち、以下の疾患は尿が特異な臭い発します。

産院でかかとから採血して行われる新生児マススクリーニング検査で異常がなければ心配ありません。

■ フェニルケトン尿症
フェニルアラニンと呼ばれる物質を代謝してチロシンに変える酵素の働きが生まれつき弱い、常染色体劣性遺伝疾患です。
そのため、フェニルアラニンが代謝されず蓄積されるようになり、尿の中に混ざって排出されます。

誕生したばかりのときには、この疾患は症状は認められませんが、生後3カ月〜4カ月を迎える頃になると症状が確認されるようになります。
 
■ メープルシロップ尿症
生まれつきのアミノ酸代謝異常の病気の一つで、尿や汗がメープルシロップに似た特有のにおいがする疾患です。別名で楓等尿症ともよばれております。

アミノ酸は約20種類ありますが、そのうち「分枝鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)」を分解することができなくなります。

病院で赤ちゃんの体臭は治療できる?


体臭に対して病院で治療をすることはありません。

ただ、脂漏性湿疹があれば入浴や保湿ケアの方法について指導があります。その他の病気が疑われる場合は検査を行います。

赤ちゃんの体臭対策


入浴時、洗い残しやすい部分を丁寧に洗う


あまり神経質になる必要はありませんが、腋の下・首の下・ひじやひざの裏側・腕や足の肉の盛り上がりの隙間など、洗い残しやすい部分については入浴の時に指で肉を広げて隙間を洗うようにします。

1日2回の入浴


脂漏性湿疹が出ている場合や暑い時期には、1日2回程度入浴させてあげましょう。

石鹸で洗うのは1回


毎回石鹸を使うとかえってトラブルが起こることもあり、石鹸で洗うのは1回にして、それ以外はお湯をかけて汗や汚れを落とすだけでいいでしょう。

小児科や皮膚科に相談


それでも臭いが気になる場合は、小児科や皮膚科で専門医にご相談ください。

最後に医師から一言


臭いは検査したりしにくく、医師に相談しようにもどう説明していいか分からないことも多いと思います。気になることがあれば健診や受診の際にご相談ください。

(監修:Doctors Me 医師)