iPhone8は大きく売れるだろうとしながらも、これまでのiPhoneの「続編」となる側面にも注意を払う必要がある、と語るアナリストがいます。彼女によれば、Appleの採る戦略はPixarよりもハリーポッター的なのだそうです。

Appleが「ハリーポッター」なわけ

「映画スタジオが続編を多くリリースする理由は、前作を観た消費者の存在が次回作への投資リスクを下げてくれるからだ」と語るのは、 Needhamのアナリストであるローラ・マーティン氏です。「比喩的に言えば、AppleはPixarよりもハリーポッターに似ている」
 
ここ10年でPixarがリリースした10本の映画のうち、実に8本が続編ものではありません(残り2本はカーズとトイストーリー)。同じようにAppleも潜在的には――共にスティーブ・ジョブズ氏が関わっていましたが――Pixarのように、iMacやiPod、iPad、iPhone、Apple Watchと、業界に革命を起こす製品を作れるだけの創造的能力を持っています。
 
しかし、マーティン氏が「ハリーポッター的だ」と言うとおり、Appleのベース戦略は、矢継ぎ早に革命的な新製品を出すというよりも、顧客の満足度を上げながらブランドを成長させていくという手法です。
 
「Appleの価値は、他とは比べられないような製品を提供する能力によって決定されるのではない。彼らは消費者の満足度を高めながら、Appleの製品に満足した消費者を、今後の製品も受け入れるよう説き伏せている」

ブランドに対する満足度と忠誠心を高めることが主眼

彼女によれば、iPhoneユーザーのうち大半が、自分の使っているAppleのスマートフォンに対し好意的な回答を示し、現在のiOSデバイスを他のiOSデバイスに変える用意があるとしたばかりでなく、Apple WatchやiPadといった自分の持っていないApple製品についても購入を前向きに考えたことがある、と回答した調査も出ているそうです。
 
いかに市場規模ではiPhoneを上回っていても、24,000もの異なるスマートフォンがリリースされているAndroidでは同じようにはいきません。Samsungに限って言えば、Galaxyユーザーの忠誠心が高いことがNote 7のリコール事件によって図らずも明らかとなりましたが、それでもAppleほどではありません。
 
つまり、「ハリーポッター」シリーズのように、ブランドの魅力を維持しつつ熱狂的なファンを生み出しながら、自社のプラットフォームで囲ってしまう戦略こそが、良くも悪くもAppleの持ち味だというわけです。
 
 
Source:Computerworld,威锋网
(kihachi)