4月15日午後11時から放送スタート

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 月刊「ヒーローズ」(ヒーローズ刊行)で連載中の漫画を原作とするテレビアニメ「アトム ザ・ビギニング」の試写会が3月27日、東京・渋谷のNHKで行われ、声優の中村悠一、寺島拓篤、井上雄貴、佐藤竜雄監督が会見した。この日、音楽や自身の声が入った完成版を初めて鑑賞した中村は「BGM、効果音の使い方、音の広がりを知ったうえで、本作がドキドキする仕上がりになったと実感してます」と感想を述べた。

 「アトム ザ・ビギニング」は、故手塚治虫さんの代表作「鉄腕アトム」を原案にして、主人公のロボット・アトムの誕生物語。大災害に見舞われた近未来の日本を舞台に、のちにアトムを作りあげることになる天才科学者・天馬午太郎(中村)と、アトムのよき理解者となるお茶の水博志(寺島)の友情と対立、めざましい進歩を見せる人工知能搭載の人型ロボットA106(井上)の活躍と変容が描かれる。企画監修として「PSYCHO-PASS サイコパス」やドラマ「踊る大捜査線」を手がけた本広克行監督が参加している。

 中村は、「鉄腕アトム」という作品は「ストーリーをきちんと把握していなくても、誰もが大体の概要を知っている希有な作品」と評し、その前日譚となる本作への参加は「最初のエピソードにつながっていくようなものを残していかなければならない。責任のある仕事です」と意欲満々。寺島も同調し、「どうしても原案を意識せざるを得ないが『アトム ザ・ビギニング』単体としても楽しめる作品にしたい。同じようで違うけれど、違うように見えてやっぱり同じという描き方が成立してこそ、リブートとしては正解だと思う」と意気込みを語っていた。

 声優として初のメインキャストに抜てきされた井上は、A106がそのままアトムになるかは現段階で明かされていないため「『A106は(アトムの)プロトタイプなんだ』という意識をもって役に臨みました」と告白。一方、カサハラテツロー氏による原作漫画の「ガジェットの細かさ」に心ひかれた佐藤監督は「午太郎と博志の夢、A106の成長」というポイントが本作の主軸になることを明かした。

 また「AI(人工知能)にやらせてみたいことは?」という質問に対し、中村は「AIは自発的に考えて動けない。本作でもそこがテーマになっていて、心があるからこそできる事、できない事がある」と分析。そして「むしろ根本的にやらせてみたいという考え方は違うのかもしれないですね。例えば、僕が食器を洗う前に仕事をすませてくれていると『こいつは有能なAIなんだな』と感じられるかも。つまり“察してくれる奴”がAIなのかな(笑)」と回答していた。

 「アトム ザ・ビギニング」は4月15日午後11時から、毎週土曜にNHK総合で放送。全12回。