3ピースの美学を存分に叩きつけたがらくたロボット(撮影=りさ子)

 神戸発3ピースロックバンドのがらくたロボットが3月23日に、東京・渋谷CYCLONEで開催されたライブイベント『Bug's from Social System × CYCLONE pre.「BugRism vol.1」』に出演した。この日は、主催のBug's from Social Systemを始め、全5バンドが出演。このうちがらくたロボットは、3月8日にリリースしたミニアルバム『BREAK OUT』を引っさげ、「Lonely It's Alright」や「キングコング」など全6曲を叩きつけ、3ピースならではの衝動的なサウンドを存分に見せつけた。

「好きなように騒いで帰って」

ヤマモトダイジロウ(撮影=りさ子)

 1組目のNOOSPHEREの演奏が終了し、ミラーボールが静かにライブハウスを照らすなか、ステージを覆うスクリーンの向こうからサウンドチェックの音が響く。そのワイルドなサウンドからライブへの期待感が高まっていく。SEが流れ、スクリーンが上がりステージが眩い光に包まれている。その中で、ヤマモトダイジロウ(Vo&G)、ムラカミフウタ(Ba&Cho)、イノウエタカヒロ(Dr)の3人がステージに登場。ダイジロウは口元をスカーフで覆っている。ステージ中央でフウタは力強いガッツポーズ。“かますぞ”と言わんばかりの気合の入った登場だ。

 挨拶代わりの1曲目は3月8日にリリースした、ミニアルバムから「Lonely It's Alright」。クールにリズムを叩きだすタカヒロのドラムをバックに、所狭しと振り乱しながら楽器を搔きむしるダイジロウとフウタ。オープニングから、アクセル全開のエネルギッシュなパフォーマンスで魅せる。そのまま、2ビートで疾走感溢れるシンコペーションが、高揚感を煽っていった「塗りつぶせ」へ突入。音の塊が弾丸のように降り注ぐような感覚。ライブハウスならではの心地よい音圧に満たされていく。

ムラカミフウタ(撮影=りさ子)

 ここで短めのMC。ダイジロウは「好きなように騒いで帰って」とぶっきらぼうだが、“がらくたサウンド”を感じてくれと言わんばかりに「Bye Bye Baby」を披露。若干20歳とは思えないロックな色気を見せつけ、「BREAK OUT」へ畳み込む。まさに衝動をぶつけたようなサウンドは、破壊力に満ちたパワーで展開。音源よりも荒々しいロックスピリット溢れる演奏。

 続いて、ダイジロウが敬愛する神戸のバンド、the chelsea flower showのカバー「キングコング」を披露。まさに“キングコング”が登場しそうな勢いのある、タカヒロの躍動感あふれるフロアタムを使ったパワフルなリズムに乗り、<キングコング♪>とオーディエンスとコールアンドレスポンス。会場と一体感を作りながら、ダイジロウの日本刀のような切れ味抜群の、テレキャスターによるカッティングが、ライブハウスの空気を切り裂いた。

イノウエタカヒロ(撮影=りさ子)

 ラストは前作『GOOD-BYE THE SUN』から「ディストーション」を全身全霊で届ける。タカヒロとフウタによる軽快にドライブするビートが体を揺らし、ダイジロウのエモーショナルな歌とギターが、絶妙なバランスで存在。3ピースの可能性を魅せつけた圧巻のステージは、全6曲と短いながらも貫禄のあるパフォーマンスとサウンドで繰り広げた。何もかも吹き飛ばすような、春の嵐とも形容できるステージの幕を閉じた。

(取材=村上順一)

ムラカミフウタ(撮影=りさ子) ヤマモトダイジロウ(撮影=りさ子) ヤマモトダイジロウ(撮影=りさ子) ライブのもよう(撮影=りさ子) ヤマモトダイジロウ(撮影=りさ子)
ヤマモトダイジロウ(撮影=りさ子) ムラカミフウタ(撮影=りさ子) ヤマモトダイジロウ(撮影=りさ子) ライブのもよう(撮影=りさ子) ムラカミフウタ(撮影=りさ子)
イノウエタカヒロ(撮影=りさ子) ヤマモトダイジロウ(撮影=りさ子) ライブのもよう(撮影=りさ子)

セットリスト

「BugRism vol.1」3月23日 東京・渋谷CYCLONE
がらくたロボット

01.Lonely It's Alright
02.塗りつぶせ
03.Bye Bye Baby
04.BREAK OUT
05.キングコング
06.ディストーション