男と女の行き違う愛の物語を描いたフランス映画「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」が、全国順次公開となった。本作は第68回カンヌ国際映画祭にて女優賞を獲得しており、日本での公開を記念して、“愛の伝道師”として知られる叶姉妹をゲストに迎え、公開記念イベントが都内で開催された。

ゴールドに輝くドレスを身にまとった叶姉妹。地上に女神が舞い降りたような印象/撮影=MASA

当日は女性限定で、来場者からの恋愛相談に叶姉妹が答える“ファヴュラス”なイベントを実施。冒頭の挨拶では、叶美香さんが「姉の経験してみたいこと」と題して、叶恭子さんの恋愛格言を読み上げた。「恋人というカテゴリーを持たない」「浮気という言葉とは無縁」「結婚=幸せという考えはない」「会いたい時に会いたい相手と会って、したいことをする」「人様の迷惑になることはしない」と言った、“ファビュラスな恋愛論”を披露。

すでに映画を鑑賞していた叶姉妹は、恋に溺れる女性・トニーと浮気を繰り返す“ダメンズ”のジョルジオについて言及。美香さんは「ジョルジオが姉にそっくりで、トニーの方がいつも姉の周りにいるグッドルッキング・ガイの一人のよう。でも、姉とジョルジオの違いは、姉は相手に押し付けないで、『私はこれがしたいけど、あなたはどうする?』と相手に選択させることですね」と恭子さんの恋愛法を交えながらコメント。恭子さんは、傷つきながらも愛に生きるトニーに「恐らく『こんなことになってはいけないでしょうね』という良い見本になると思います。男性は単なるロクデナシでしょうし。でも、どこの国でもありえる話ですから」と感想を語った。

さらに、ダメンズとの恋愛について、恭子さんは、「基本的にわたくしたちは、“ダメンズ”という言葉を使っておりません。なぜなら、それはとても曖昧な呼び方だから。何がダメなのかは、人によって受け取り方が違います。また、足元を見られるような付き合い方をしてしまうと相手の要求が増えてしまいます。自分と相手をよく知るということが大切です」とコメントした。さらに、恋愛相談のコーナーが始まると、浮気に悩む女性に対して、恭子さんは「浮気は治らないですねぇ。浮気というのは気が多いということですから。“癖”というか“ネイチャー”ですね」と答えた。

さらに周りの結婚に焦って、自分らしい恋愛ができないという女性に対して、美香さんは「周りの意見に流されて生きてはご自身が幸せになれません。自分がどうしたいか、どうありたいかが大事だと思います。」とアドバイス。恭子さんは「日本の文化として、結婚することが幸せであるとされていますが、私はそれに違和感があります。大切なことはご自身が愛する人と一緒になること。『結婚をして』『子供を産んで』『幸せになる』という3点セットには、気を付けなければいけないトリックがあると思います。」と自論を展開した。

最後に、映画から学ぶべき恋愛や草食系男子について話が及ぶと、恭子さんは「結婚に対してご自身が責任を持てないのであれば、そのカタチを取る必要はありません。草食系男子については、恋愛や性に興味がなければ一生しなくてもかまわない」と自分を主軸に考えるよう助言し、美香さんは「わたしも以前は結婚したかったんですが、姉から『(美香さんの)結婚にはどういった意味があるの?』と聞かれ、私は誰としたいのではなく、結婚がしたいということだけだったことに気が付かされました。今はパートナーがいれば、結婚というカタチに縛られる必要がないと思っています」と恭子さんの影響で考えが変わったことを語った。イベントに参加した女性たちは、終始、深い頷きと感嘆の吐息を漏らし、叶姉妹の話に聞き入っていた。