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●次々と発売されるレコード
レコードといえば、40代くらいまでの方にとっては懐かしい存在だが、それ以降の世代だと、実物を見たことも触ったこともない人が多いものだろう。時代とともにレコードからCDへ。そして音楽はインターネット上で無料で聞くことができるし、定額サービスも普及している。「CDが売れなくなった」と言われるようになって久しい今、なぜCDよりもさらにアナログなレコードにスポットライトがあたるのだろうか?

○パナソニックのオーディオブランド

パナソニックは、同社のオーディオブランド「Technics」から3つの製品を5月19日から発売する。「ダイレクトドライブターンテーブル」SL-1200GR(14万8000円)、「スピーカーシステム」SB-G90(24万9000円)、「ステレオインテグレーテッドアンプ」SU-G700(23万円)だ。※いずれも税抜

この3つの新製品を含む「Technics」は、1965年に誕生したパナソニックのオーディオブランド。一度生産を終了したものの、2014年にパナソニックは、同ブランドを復活させた。今までに17製品を24カ国で発売。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と協業するなど世界的に高い評価を得ている。

レコードプレイヤーについては、2016年にSL-1200GAEを国内向けに限定で300台発売。予約開始30分後に完売するあまりの人気の高さから、SL-1200Gの販売を急遽前倒して9月に発売したという。

そしてSL-1200G発売から約8カ月しかたっていない2017年5月、あらたな製品を投入する。今回のSL-1200GRはいままでの製品の約半額という約15万円。それでも高いと思うか、安いと思うかは、人それぞれだが、パナソニックは今回の製品をスタンダードモデルとしている。

●実は盛り上がっている音楽ビジネス
○音楽を取り巻く市場

「音楽鑑賞を取り巻く環境は大きく変わってきている」。そう説明するのは、同社のテクニクスブブランド事業担当役員の小川理子氏だ。

ターニングポイントになったのは2015年。同年にアップルやグーグル、アマゾンが定額音楽サービスを開始し、音楽鑑賞がより身近なものになったのではと同社はみている。

○レコード市場は拡大するか

そんな中なぜ、レコードなのか。

「レコードには音楽配信にはない、アーティストの作品を手にするという所有感がある。」(小川さん)

人気のミュージシャンがレコードを発売すると、レコード店に足を運ぶ。そうすると、CDにはないサイズ感のジャケットが目に入る。その大きさが新鮮で、部屋のインテリア用にジャケ買いする若い層。アナログレコードの盛り上がりにより、かつてレコードを買っていた世代の人からすれば昔欲しかったレコードを買える環境になってきているのだという。

英BBCの調査では、レコード購入者の約45%は、広告付きの音楽ストリーミングサービスで曲を聴いてから購入したというデータがあるという。定額サービスは意外にも、レコードに恩恵をもたらしているようだ。

「一過性のブームではなく着実にひろがっている。ハイレゾとレコードという新潮流になってきている。」(小川さん)パナソニックは、この二大潮流を高音質で、提供して市場をさらに拡大することを目指していくという。

パナソニックは、東京と大阪にあるパナソニックセンターや、専用のキャンピングカーなどを使って、より多くの人に視聴してもらい商品の良さを知ってもらう取組みをしていく。レコードのこの盛り上がりは、今後どうなっていくだろうか。今後が楽しみだ。

(冨岡久美子)