中国のネット上でたびたび話題にのぼる日本人の民度。実際のところ、日本国内では日本人の民度は低下したとも言われるが、中国人のなかでは日本人の民度は「とにかく高い」というイメージだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のネット上でたびたび話題にのぼる日本人の民度。実際のところ、日本国内では日本人の民度は低下したとも言われるが、中国人のなかでは日本人の民度は「とにかく高い」というイメージだ。

 そのためか、日本人の民度が実際のところどれほど高いのか気になる中国人も少なくないようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」であるとして、訪日経験のある中国人に対して「日本人の民度はどれほど高いのか」を尋ねる質問が掲載され、多くのネットユーザーから回答が寄せられた。

 最も多くの賛同を得た回答は、「日本に行ったことはないが義妹が日本に嫁いだ」という男性からの意見だ。話で聞く日本は、清掃員がいないのに道路が清潔で、見知らぬ人でも「質問すると面倒がらずに一生懸命に答えてくれるのが日本人だ」と紹介。信号のない交差点でも車は減速し、公衆トイレにはトイレットペーパーなどの備品やベビーシートまで完備され、「中国の四つ星ホテル並み」であること、7-8歳の子どもですら「エレベーターに全員乗ったのを確認してから扉を閉める」など、いずれも日本では当然のことだが日本人の民度の高さを示す例として紹介した。最後に、「なぜ中国の抗日ドラマに出てくる日本人と実際の日本人は違うのか」と疑問を投げかけ、「儒教は中国で生まれたが韓国で開花し、日本で実を結んだのだ」と結論した。

 ほかにも、多くのコメントが寄せられているが、その大半が日本滞在や日本旅行の経験者による「日本人の民度がいかに高いか」を示す体験談で、多くの中国人が日本で感動的な経験をしていることが感じられる。もちろん、なかには否定的なコメントもあり、日本の民度の高さは表面的なものにすぎない、夜の酔っ払いがひどいなどの意見もあったが、全体的には日本人の民度には敬服しきっているようである。

 コメントのなかには、日本人と中国人の民度にはどれほどの開きがあるのかについての意見もあり、「民度は教育による」ことから、10年や20年はかかるだろうがいつかは日本のレベルに追いつくという前向きな主張も散見され、多くの中国人ットユーザーが日本人の民度の高さを素直に認め、称賛すると同時に、中国の将来を悲観もしていないことが感じられた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)