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スターダスト・プロモーションの男性アイドル部門「EBiDAN」に所属する小中学生ラップユニット、MAGiC BOYZ(以下マジボ)。MCのトーマ/リュウト/マヒロの中学3年生の3人に、小学5年生のDJジョー、そして昨年11月に怒濤の展開で加入したZEN-LA-ROCKの5人で活動してきたこのグループから、ZEN-LA-ROCKが卒業することとなり、その卒業式となる『MAGiC BOYZ 平成28年度 卒業パーティー』が、3月26日にヒップホップの聖地的クラブである渋谷HARLEMにて行われた。

真冬に戻ったような冷たい雨となったこの日だが、開場前からHARLEMの前は会場を待ちわびるファンでごった返し、グループの注目度の高さを伺わせる。

そして会場と同時に、DJジョーのDJプレイ……の前にアイドリング的にDJジョーとZEN-LA-ROCKの年の差漫談(?)がスタート。質問タイムとして会場のHOMiE(MAGiC BOYZのファンの呼称)にDJジョーへの質問が投げかけられ、「好きな食べ物はメロン」「ZEN-LAくんはおしゃれなところが好き」といったDJジョーの回答に、会場からは「可愛い〜」という声が上がる。

そしてDJジョーのDJプレイがスタート。ONE OK ROCKやSEKAI NO OWARI、BIG BANGなどのダンサブルなポップスを中心にプレイし、サイドMCについたZEN-LA-ROCKと共に会場を温める。トーマ/リュウト/マヒロの3人もDJブースに登場し、ジョーのプレイをサポート。最後に星野源「恋」のRemixをかけ、メンバーが踊る「恋ダンス」には会場から黄色い歓声が上がる。

DJタイムが終了すると、メンバーから卒業パーティの概要が紹介され、今回はマジボのライブだけではなく、様々なアーティストを迎えた、まさしく「パーティ」であることがアナウンスされる。

まず登場したのは、フィメールラッパーのあっこゴリラ。MCバトルにも参戦し、ライブ巧者として知られる彼女は「HARLEMをジャングルにする! みんなでゴリラになるんだ!」と宣言し、「ドンキーコング」では観客にバナナを投げ、「シン・ゴリラ」では観客を中腰にさせゴリラの動きを促すなど、パワフルなライブを展開。

ボーイスカウトの格好に着替えたメンバーが次に紹介したのはTOKYO HEALTH CLUB。「天竺」や「ASA」などのパフォーマンスに加えて、彼らが手掛けたマジボの新曲「3.141592」の制作エピソードを披露。「ライブハウスに挨拶に来てくれたDJジョーが可愛いすぎて抱きしめたくなった」とはメンバーのSIKK-Oの弁。

そしてアディダスのセットアップという定番のヒップホップスタイルに着替えたメンバーが紹介したのは、本日でマジボを卒業するZEN-LA-ROCK。マジボ以外での彼のパフォーマンスを知らないかもしれないオーディエンスに向け、「SUMMER VACATION」や「ICE ICE BABY」、そして「マジボのテーマ」としてトラックが流用されている「NEW JACK UR BODY feat. BTB」を披露し、ソロMCとしての側面を客席にアピールする。

続いて登場したのはマジボの新曲「ON & ON」を制作したHUNGER(GAGLE)。ていねいにヒップホップやラップ、そして自身について解説しながら、高速ラップを聴かせる「ラップ狂ノ詩」や、DJのマービーが流すビートとセッションでラップを披露するなど、ヒップホップライブのすご味を形にしていく。

そして「MAGiC SPELL〜かけちゃうぞ!ぴっぴっぴっ〜」など、マジボ楽曲を最初期から手がけるラッパーのNIPPSを擁する日本語ラップシーンのベテラングループ、BUDDHA MAFIAが登場。「人間発電所」や「大怪我」などのクラシックをダウナーなビートでリアレンジし、いぶし銀なライブで会場をBUDDHAの空気で支配した。

そして会場が暗転すると、白の学ラン風衣装に着替えたDJジョーとZEN-LA-ROCKがブースに登場し、ビートがかかるとトーマ/リュウト/マヒロの3MCが登場。「マジボのテーマ」でタイトなラップを響かせ、会場のテンションを一気に高めていく。そのままクリス・クロス「JUMP」のビートを使った「Jump」、「盛り上がっていくぞ!(トーマ)」という掛け声から始まった、バウンシーな「調子のってる↑」、マジボ楽曲の中でいちばんアグレッシブな「Do The D-D-T!!」と矢継ぎ早に展開。そのままメンバーのイケメンぶりをアピールする「オレでしょ??」ではメンバーが客席に降り、「俺に告白されたいんだろ?」とラップするこの曲で、会場のテンションは最高潮に。

ここまでまったくMCを挟まずに一気に駆け抜けたマジボ。そのタフさからはライブパフォーマンスへの自信を感じさせられた。

「今日はZEN-LAさんを泣かせるぐらい盛り上げようと思います」(リュウト)というMCから、婚活とアルバム制作のためにマジボを卒業するZEN-LAーROCKにために、加山雄三 feat, PUNPEE「お嫁においで 2015」のビートに合わせて、メンバーがこの日のオリジナル楽曲「婚活ラップ」を披露。メンバーそれぞれの言葉でZEN-LA-ROCKの婚活にエールを送る。

そして、これまでのアグレッシブな展開から一転して「ドンマイ 〜The Shock Doctrine Mix〜」やなど、活動初期のダークな雰囲気のある楽曲を集中して展開。空気感を変えると同時に、初期の頃から比べると格段のスキルアップを果たしていることを、ライブパフォーマンスとして見せていく。また「illson」では客席に3MCがダイブ、ここでも大きな歓声が上がった。

続くパートでは5thシングル「3.141592」に収録された、カップリング違いの新曲群を披露。甲州弁ラッパー・原田喜照とYOUNG-G(stillichimiya)を迎えて制作された、山梨弁をテーマにした「『ずら』との遭遇!」ではスタイリッシュなダンスを見せ、餓鬼レンジャーとの「10000000000YEN」では札束を会場にばら撒きながらライブを展開。「ON&ON」ではHUNGERも舞台に上り、共に振り付きでライブを展開するなど、新曲の魅力をそれぞれの形で表現していく。

エンディングに差し掛かり披露された「ありのままのマジボ」では、昨年のフウトとユウトが卒業した卒業ライブを思い出してか、涙する観客の姿も散見され、そのまま卒業や別れをテーマにした新曲「3.141592」を披露し、エモーショナルな空気を漂わせ、マジボのライブはいったん終了。

「カノン」に乗せて再びメンバーが登場すると、ここからは学園長であるNIPPSから卒業証書の授与式が行われた。まずは小学校5年生の過程を修了したDJジョー、そして中学生から高校生に進むトーマ/リュウト/マヒロの3人にも、コメントと共に卒業証書が渡される。そして、マジボから卒業するZEN-LA-ROCKには卒業証書と共に、メンバーから惜別のフリースタイルが披露。これには「ちょっとグッときちゃった」とZEN-LA-ROCKの弁。

そして「ZEN-LAさんとの愛の結晶です(マヒロ)という言葉で、ZEN-LA-ROCKがプロデュースした「Oh!!!受験☆Night Fever」が披露され、会場からは大きな拍手が上がる。

しかし、そういったセンチメンタルな終わり方は性に合わなかったか、アンコールでは「Do The D-D-T!!」で再び会場をロックし、ライブは明るい空気感に包まれたまま「修了」した。

MCやギミックに頼らない、ラップやダンス、パフォーマンス性というタフでシンプルなライブ構成となった今回の「卒業パーティー」。「Do The D-D-T!!」で歌われる「次の俺たちが見たきゃ言えよHooooo!」という言葉どおり、あらたなマジボの姿に期待させられる、パフォーマンスグループとしての充実と進化をしっかりと感じさせるライブだった。

TEXT BY TAKAGI“JET”Shin-ichiro

PHOTO BY Shigeo Kosaka



リリース情報



2016.03.29 ON SALE

SINGLE「3.141592」

ライブ情報



ワンマンライブ2017春

04/30(日) 東京・TSUTAYA O-EAST

MAGiC BOYZ OFFICIAL WEBSITE

http://www.magic-boyz.com