本名をタイトルにした、トレイ・ソングスの3年ぶりスタジオ・アルバム『トレメイン・ジ・アルバム』(Album Review)

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 日本では“プリンス・オブ・R&B”の代名詞を持つ、トレイ・ソングスの新作『トレメイン・ジ・アルバム』が、2017年3月24日にリリースされた。本作は、2014年7月に発売された『トリガー』から、およそ3年振り、通算7枚目のスタジオ・アルバムとなる。「トレメイン」とは、トレイ・ソングスの本名のこと。

 リリース1か月前の2月15日からは、女性10人と豪邸で生活を送り、運命の相手を見つけるという内容のリアリティ・ショウ『トレメイン・ザ・プレイボーイ』をスタートさせ、エピソード毎に本作からの新曲が1曲づつ配信されるという、新手のプロモーションを実施した。

 初回にリリースされた「ノーバディ・エルス・バット・ユー」は、ミディアム・テンポのパーティーチューン。第二弾の「プレイボーイ」は、トレイ・ソングスのお得意とする、エロティックなスロウジャム。タイトルの通り、ミュージック・ビデオでは、複数の女性にベットで絡み合っている。「カム・オーヴァー」や、唯一ゲストが参加した「ゲームス・ウィ・プレイ feat.マイクxエンジェル」も、「プレイボーイ」に近い、テンポの緩やかなR&Bソングだ。スタンダードなラブソング「プライスレス」も、ファンにはたまらないだろう。

 一方、3週目に配信された「ソング・ゴーズ・オフ」は、全米で大流行中のトラップ調のナンバーで、「シー・ラヴィン・イット」や「ホワット・アー・ウィー・ヒア・フォー」など、今っぽい音を取り入れた楽曲も、いくつか収録されている。アルバム発売の1週前、3月16日に配信されたばかりの「アニマル」は、さらにヒップホップ色を強めたナンバーで、ラップを交えて歌うトレイのボーカルワークがすばらしい。ミュージック・ビデオは、全員が下着で踊り狂う、見ているだけで恥ずかしくなるような過激な内容になっている。

 プロデューサーには、オマリオンやジェレマイなどの人気シンガーを手掛けるL&F、ザ・ウィークエンドの最新作『スターボーイ』に参加したサーキット、ビヨンセやジェイソン・デルーロなどのシングル曲をヒットさせた、クック・クラシックスがクレジットされている。制作は、全曲をトレイ・ソングス自身が担当。自身の名前をタイトルにしただけはあり、トレイ・ソングスらしい内容のアルバムに仕上がっている。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
『トレメイン・ジ・アルバム』
トレイ・ソングス
2017/3/24 RELEASE
https://goo.gl/kSvD14