中国メディア・今日頭条は25日「中国の電子戦闘能力は米艦隊司令官をも敬服させた すでに日本を超越していることは明らかだ」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF) 

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 中国メディア・今日頭条は25日、「中国の電子戦闘能力は米艦隊司令官をも敬服させた すでに日本を超越していることは明らかだ」とする記事を掲載した。

 記事は、中国軍が「ライバルの刺激により、21世紀以降、経済発展に伴って急速な発展の時期に入った」としたうえで、電子戦の能力についても飛躍的な進歩を遂げてきたことを紹介している。

 2013年に黄海で日米韓の大規模軍事演習が行われた際には、中国軍が同じタイミングで艦船100隻あまり、飛行機30機あまり、沿岸基地の電子対抗兵力を動員した大規模演習を実施、「実戦に近いなかで、複雑な電磁環境下における情報戦などの各種訓練を行った」と説明した。

 また、16年に米国防総省が議会に提出した中国の軍事力に関する年次報告で「中国がますます電子戦を重視しており、陸、海、空の部隊に相当するほどの重視ぶりだ。すでに複数回にわたる干渉、抗干渉作戦行動に出ている」としたこと、今年2月には米海軍第7艦隊のアーコイン司令官が「中国は確かにわれわれが敬服するほどの電子戦能力を持っている」と評したことを伝えている。

 一方で、日本の防衛相省が16年末に「中国が急発展させている電子戦能力は、すでに米軍の危機意識を呼び覚ました。自衛隊はこの分野の立ち上がりが遅かった。最新のインフラを利用して局面がひっくり返ることを望む」とコメントしたと紹介。「電子戦分野において、自衛隊はすでに後れを取っていることは明らかだ」と論じた。

 軍隊が円滑かつ的確な行動をするには、電波を使った通信が不可欠。通信内容が相手に筒抜けになっていたり、妨害されっぱなしではいかに強い兵器を持っていても勝てない。電子戦を制する者が、地域の軍事バランスの主導権を握ると言っても過言ではないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)