「グリコ健康科学研究所」の西野梓さん

写真拡大

パプリカに、"老化"のもとになる活性酸素を消去する「抗酸化力」があることがわかりました。

発表したのは、パプリカを研究している「グリコ健康科学研究所」。特にスペイン産の「赤いパプリカ」の抗酸化力はトップクラスだといいます。

いったいどれくらいすごいのか――? 「グリコ健康科学研究所」の西野梓さんに話を聞きました。

ニンジンの約50倍、トマトの約100倍

パプリカもそうですが、そもそも緑黄色野菜が体にいいと言われるのは「カロテノイド」という成分が含まれているからです。この「カロテノイド」は、さらに「カロテン」と「キサントフィル」に分類されますが、特に"高い抗酸化力"と健康機能で注目されているのが「キサントフィル」なのです。

抗酸化力のあるキサントフィルに着目した「グリコ健康科学研究所」は、最終的にスペイン産の「赤いパプリカ」を選択します。その理由は?

「スペイン産の赤いパプリカには、有効成分である『パプリカキサントフィル』が非常に多く含まれています。赤いパプリカは緑黄色野菜のなかでもキサントフィルの含有量がトップクラスです。その量は、ニンジンの約50倍、トマトの約100倍! そして"抗酸化力"でもトップクラス。品質が安定しているところも優れた点ですね」(西野さん)

では、具体的にパプリカキサントフィルを摂取することで、私たちの体にどういう効果が期待できるのでしょうか。

「パプリカキサントフィルは活性酸素を消去する力が非常に強いことが明らかとなっており、摂取することで体を活性酸素による酸化ダメージから守ってくれる効果が期待できます。具体的な効果として、私たちの研究でパプリカキサントフィルの摂取によって、運動時の酸化ダメージが軽減され呼吸持久力(酸素利用効率)が向上する効果が確認されています」

また、お肌の大敵"紫外線"にも効果が見られます。

「活性酸素は皮膚が紫外線を浴びることでも発生します。この紫外線による活性酸素によって肌が酸化ダメージを受けることでシワやシミの原因になることが知られています。このような観点から、パプリカキサントフィルは美容に対する効果が期待でき、今後追究していきたいと考えています」

1日あたりパプリカ1.5〜2個相当を摂ろう

「江崎グリコ健康科学研究所」で素材開発したパプリカキサントフィル。これまでのキサントフィルと、どう違うのでしょうか?

「植物の"色"は古くから天然着色料として利用されており、グリコでも着色料としての研究開発を行ってきました。一方で、トマトの赤やブルーベリーの紫など、植物の色には様々な生理機能があることが明らかにされつつあります。その中で、それまでほとんど研究対象とされていなかった真っ赤なパプリカの赤色に着目し、生理機能研究を開始しました。その結果、赤パプリカに含まれるキサントフィルは抗酸化活性が非常に高いことや、体内にスムーズに吸収されることなどが明らかとなったのです」

ただ、日本ではパプリカの消費量は少なく、摂取頻度の少ない野菜です。赤パプリカのもつパワーを手軽に健康や美容に生かすために、パプリカキサントフィルを抽出・濃縮し、さらに脱臭技術によりパプリカ(ピーマン)特有の青臭さを取り除いた素材を開発しました。現在ではこの素材がサプリメントや健康食品として利用されているそうです。

パプリカキサントフィルには、高い機能性を持つ7つのキサントフィルが含まれており、その抗酸化力は、あのアスタキサンチンを超えることが実証実験で明らかになっています。また、摂取により呼吸持久力の向上や、継続して摂取することで、効率よく体内に吸収されることも実証済み。

「私たちの研究では、1日あたりパプリカ1.5〜2個相当のパプリカキサントフィルを2週間以上毎日摂取し続けることで、様々な効果が発揮されることが明らかとなっています」

継続して摂ることで、運動パフォーマンスの向上や美容など、いろんな効果が期待できますね。